かつてサガン鳥栖でプレーしていた東京五輪日本代表FW林大地は、再負傷により一足早く今季終了。今季限りでのドイツ2部ニュルンベルク退団がほぼ確実だと、ドイツ紙『ビルト』が今月6日に報じているほか、レンタル元であるベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)からJリーグに復帰する可能性もあるという。
林はSTVV在籍時の2022/23シーズンにベルギー1部リーグで7ゴールをマークし、同シーズン終了後にニュルンベルクへ移籍。ニュルンベルク加入1年目の今季は、ドイツ2部リーグ第2節ハノーファー戦から4試合連続スタメン出場で2アシストとアピールしていたが、昨年9月にアキレス腱を負傷して序列が一変。復帰後はほぼ全試合で途中出場と控え要員に甘んじると、今年1月末に再びアキレス腱を負傷。3か月の離脱を経て、4月28日の第31節カールスルーエ戦で復帰したが、今月3日の第32節フォルトゥナ・デュッセルドルフ戦を欠場していた。
『ビルト』はデュッセルドルフ戦前に「林は膝に問題を抱えて、1日の全体練習を欠席」と伝えていたが、6日になって「彼は膝の問題により、日本で遊離関節除去の手術を受ける予定だ。これで、ニュルンベルクでのシーズンが終わるとともに、ニュルンベルクのユニフォームを着る姿を見ることはない」とリポート。リーグ戦残り2試合である中、レンタル移籍期間満了により今季限りでのニュルンベルク退団がほぼ確実との見方を示している。
また、ベルギーメディア『Voetbal』は林がSTVVへ復帰する可能性について「十分ある。来季にむけての思わぬ補強になる可能性がある」と期待を寄せる一方で、「彼の状態が万全になり、公式戦で復帰するのは早くても今年10月だ。来年にずれ込むかもしれない」と怪我が深刻である可能性を不安視。STVVと同選手の契約期間が2025年6月までであることを紹介した上で、「彼が(来年夏に)移籍金ゼロで退団する危険性がSTVVにある。STVVは林との契約を破棄しなければならない」と綴った。
膝の手術により長期離脱を避けられない林。ニュルンベルクで結果を残せず、ステップアップ移籍が難しい状況であるだけに、怪我の回復度次第では2024年末に日本へ復帰の可能性も考えられる。