現在でも数多くの逸話が囁かれているアドルフ・ヒトラー。ナチ党の総統として知られる彼は、その生涯で幾度となく暗殺計画に見舞われたがことごとく回避している。そして、ヒトラーがこの数々の暗殺を回避できたのは、何らかの能力が備わったからではないかとも言われている。

 1939年11月8日、家具職人ゲオルク・エルザーという人物が、ミュンヘンにおいてヒトラーが演説を行なうその演壇に時限爆弾を設置した。ヒトラーの演説はたびたび行なわれており、その時も1時間ほどヒトラーによる演説が行なわれた。しかし、爆弾は爆発することなくヒトラーは演壇から去って行き、なんとその約18分後に爆発したのである。死亡者8名、負傷者60名を出した大事故となったものの、ヒトラーが爆発に巻き込まれることは無かった。

 1943年3月13日、ソ連と戦争状態にあったナチスドイツの東部戦線視察のため、ヒトラーは専用飛行機に搭乗した。しかし、この飛行機には時限爆弾が仕掛けられていたのだ。この暗殺計画は、通称「閃光作戦」と呼ばれる。ところが、結果的に爆弾が爆発することはなく、飛行機は目的地に到着した。のちに不発であった理由は、ソ連領域の寒波の影響による爆弾の故障と考えられている。

 また同年3月21日、ヒトラーのベルリン兵器保存館視察を狙って、時限爆弾による暗殺が計画された。説明・案内役に推薦されたゲルスドルフ大佐は、ヒトラーを道連れにする覚悟で博物館を訪問したが、当初30分ほどの視察であるにもかかわらずヒトラーはわずか2分で通用口から去ってしまったという。

ヒトラーは不思議な能力で暗殺を回避していた?!40回以上もの暗殺計画を回避
(画像=Bundesarchiv, Bild 146-1990-048-29A / CC-BY-SA 3.0, CC BY-SA 3.0 de, リンクによる,『TOCANA』より 引用)

 そして1944年7月20日、トム・クルーズ主演の映画「ワルキューレ」にも描写されたことのある「7月20日事件」。この日、敗戦が濃厚となったドイツ陣営の中、反ナチスの将校や国防軍などの幹部によって計画された大規模なヒトラー暗殺計画が実行されることとなった。この時は、総統大本営での会議中に予定通り爆弾を爆発させることができたが、当のヒトラーはわずかな軽傷にとどまることとなった。結果、およそ700人以上もの人間が自殺、逮捕、処刑という結末となり、処刑に至ってはドイツが敗北する直前まで行なわれたほどであったと言われている。

 その生涯において、40以上もの暗殺が試みられたと言われているヒトラーであるが、結局暗殺に成功した者は誰もいなかった。もともと、彼は神秘体験のような逸話も多く語られており、例えば第一次大戦中、死亡率の非常に高い危険や役割を担う伝令兵を務めていた際、戦場を走り回っていたにも関わらず重傷を負うことが無かったという。

 ヒトラーの側近を長く務めたマルチン・ボルマンなどによれば、「何者かが後ろに下がれと言ってくるのが聞こえた」「その通りに後退すると次の瞬間その場所に敵軍の大砲が炸裂していた」という証言をヒトラーが語っていたという。ひょっとすると、ヒトラーのこの霊的ともいえる体験がその後の度重なる暗殺をも回避させていたのかもしれない。

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文=ナオキ・コムロ(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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提供元・TOCANA

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