文部科学省が「#教師のバトン」プロジェクトを開始するなど、学校での働き方改革による職場環境の改善やICTの効果的な活用への関心が高まっています。
教育ICT用ソリューションを開発・提供するゼッタリンクス株式会社(以下、ゼッタリンクス)は、Google スライドやGoogle ドキュメントで、自動的に漢字にルビ(ふりがな)を振る「Suiteツール(スイートツール)」の提供を開始しました。
ルビの機能なく教育現場では不便さも
スライドやドキュメントでは漢字にルビをつける機能は実装されておらず、教育現場において教材や連絡文書を作成するさいに、不便を感じていると声があがっていたそうです。
「Suiteツール」を活用して、漢字や熟語を読みやすくし、多様なニーズに応じた文章を作成することができるようになったといいます。
「Suiteツール」は?
「Suiteツール」は、Google Workspace Marketplaceからインストールできる拡張機能です。ルビ・ふせん・数式エディタなどの機能がそろっているとのこと。
Googleに標準装備されていない日本語特有の「縦書き」への変換機能も搭載。ルビ振り機能に加え、縦書き・行間・字間・段組み・行番号が設定でき、国語の授業にも役立ちそうです。また、ルビ付き文章も、縦書きに変換することが可能だといいます。
ルビ自動挿入機能では、入力したテキストに自動でルビを振り、画像に変換して挿入することができます。いちど画像に変換した後でも、画像の文字やルビを編集することが可能とのこと。
学年ごとに合わせたルビ振りが可能
教育機関向けの機能として、指定学年までに習っていない漢字に自動でルビを振ることも可能。学年別の配当漢字は決まっているので、それに合わせたルビ振りにひと手間かかっている小学校の先生など、教育現場で重宝されそうな機能です。
また、自分でルビを付けたり、自動のルビと読みが違う場合に手動で修正を行ったりすることもできます。
ルビ財団とも連携
最近は、日本語を勉強中の外国人や学習に配慮が必要な子どもたちに対しても、ルビの必要性が高まっているといいます。
社会にルビを適切に増やすことで、あらゆる人が学びやすく、多文化が共生する社会づくりを目指す一般財団法人ルビ財団とも連携をとりながら、今後もルビの普及をおこなっていくとのことです。
<参照>
「#教師のバトン」プロジェクトについて 文部科学省
Google スライド 、Google ドキュメントで自動的にルビを振る拡張機能を提供開始 ~ 指定学年までに習っていない漢字に "自動的にルビを振る" ことが可能に!~ ゼッタリンクス