かつてバルセロナやヴィッセル神戸に在籍していた元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、現在UAE1部エミレーツ・クラブでプレー。2023/24シーズン終了後の現役引退、移籍の可能性が取りざたされる中、ブラジル2部サントス所属MFディエゴ・ピトゥカ(元鹿島アントラーズ)がイニエスタの去就にまつわるエピソードを語った。
バルセロナで数多くのタイトルを獲得したイニエスタは、2018年夏から5年間にわたり神戸でプレー。中心選手として2019シーズンの天皇杯優勝に大きく貢献したが、吉田孝行監督のもとで出場時間が激減。神戸での引退を望む声があった中、昨年7月に出場機会を求めて神戸を退団し、エミレーツ・クラブに新天地を求めた。
イニエスタの神戸退団とほぼ同時期に、2023シーズン限りでの鹿島退団、サントスとの事前契約締結が公式発表されたピトゥカ。ブラジルメディア『UOL』の公式YouTubeチャンネルで今月5日に公開されたインタビューで、同選手は「イニエスタとは日本でプレーしていた時に良い関係を築いていたんだ」と語ると、「僕は彼にサントスへ来るように勧誘したんだ。彼は大丈夫だと思う。(イニエスタの獲得へ)僕たちは努力したんだ」と、神戸在籍時からサントス移籍を勧誘していたことを明かしている。
サントスとイニエスタの関係では、先月1日に行われたサンパウロ州選手権決勝1stレグ・サントス対パルメイラス後のSNS投稿でも話題に。サントスは試合後、キャプテンマークを巻くピトゥカの姿を公式インスタグラムアカウントに投稿したが、これにイニエスタが反応。両手を万歳する絵文字のメッセージを送ると、同クラブは公式X(旧ツイッター)アカウントを通じて「サントスをサポートするスペインのスター選手がいる。こんにちは、アンドレス!」と綴っていた。
なお、イニエスタはエミレーツ・クラブでもキャプテンとしてチームをけん引。今季はここまでリーグ戦14試合の出場で4ゴール1アシストと結果を残しているが、チームは2部降格圏に低迷。中東メディア『365scores』は先月30日に「イニエスタとエミレーツ・クラブの契約期間は今年6月までだが、1部残留の場合には契約期間延長のオプションが行使される」と伝えているが、リーグ戦残り7試合で2部降格の可能性が高いだけに、去就は不透明とみられる。