チアゴ・アウベス 写真:Getty Images

 東京ヴェルディは今月3日に行われた明治安田J1リーグ第11節サガン鳥栖戦で2-0と勝利。FW木村勇大がPKから先制ゴールを奪ったが、PK判定直後における東京V所属FWチアゴ・アウベスの振る舞いに対する称賛や、鳥栖所属MF長沼洋一への批判が相次いでいる。

 東京Vは前半17分、木村が前線へのロングフィードに反応して抜け出すと、同選手がペナルティエリアでDF上夷克典に背後から倒されてPKを獲得。両チームの選手たちが主審のもとに集まる中、チアゴ・アウベスはペナルティスポットのもとへ。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)判定が行われている間も、ペナルティスポットに立ち続けていた。

 またチアゴ・アウベスの他にも鳥栖の複数選手がペナルティスポットのもとに寄って来たが、長沼が左足でペナルティスポットを荒そうとすると、チアゴ・アウベスは両手で同選手の背中を押す。そして長沼が荒そうとした場所を両足で踏み固めた。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』の中継では、南鉄平アナウンサーが「チアゴ・アウベスがPKを蹴りたそうにしている」などと実況。しかし、PK判定直後のチアゴ・アウベスの様子を捉えた動画がYouTubeなどSNSで拡散されると、「チアゴ・アウベスがペナルティスポットを守っている!」「チアゴ・アウベスの好感度爆上がり」「本当に隠れたファインプレー」「影のMVP」と同選手への称賛が湧き起こっている。

 ただ一方で、ペナルティスポットを荒そうとした長沼の行為に対しては「これは引く…」「ペナルティスポットを荒らす行為にもカードを提示すべき」「ピッチ整えている人たちへの侮辱行為だ」「フェアプレーの欠片もない」「鳥栖の選手はそんなことするのか…」などと怒りや落胆、ペナルティスポット荒らしへの厳罰化を求める声が挙がっている。