大岩剛監督率いるU23日本代表は、AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選で優勝。パリ五輪代表メンバーにおけるOA枠(オーバーエイジ枠)採用、GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)、MF鈴木唯人(ブレンビーIF)ら欧州組招集の可能性に注目が集まる中、日本代表OBの前園真聖氏がMF久保建英(レアル・ソシエダ)のパリ五輪参加に否定的な見解を示した。
アトランタ五輪の日本代表メンバーである前園氏は、今月5日放送の情報番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演。パリ五輪の日本代表メンバー構成に話題が及ぶと、「選手に出たい気持ちがあっても、クラブが止めたら(五輪に)参加できない」と、所属クラブに代表招集拒否権があることを紹介する。
また現在22歳の久保が五輪に出場する可能性については、「久保選手は東京五輪でスペインに敗れて号泣していたから、『本人に、もう一度五輪に出たいという思いがある』というのは、ちょっと聞いている」とコメント。ただ、MCの東野幸治さんから「前園さんが久保選手の父親の立場として、五輪参加を後押しするか?」と訊かれると、以下のように語った。
「彼はレアル・ソシエダというクラブチームで活躍していて、UEFAチャンピオンズリーグにも出ている。今、次のステップアップ移籍という部分で話が来ている。本人は出たいかもしれないが、そこで五輪に出る必要性は、クラブチームやまわりとしてはあまり出したい気持ちはないかなと思う。五輪で怪我したら、高い金額で売却できなくなるので。私が彼の父親ならば、もっとすごいクラブからオファーが届いたら、そのオファーを優先しないといけない。五輪には出さない」
なおOA枠を巡っては、DF冨安健洋(アーセナル)、DF板倉滉(ボルシアMG)、DF町田浩樹(ユニオンSG)、MF遠藤航(リバプール)に五輪参戦の可能性があると一部メディアが報道。前園氏は「メリット、デメリットあって難しい。(OA枠を採用しないメリットととして、)同じ年代で長い間やっているので、チームワークとか結束力がある。ただ今はA代表と五輪代表がリンクしている」とした上で、「僕は使うと思う」と私見を述べている。