大岩剛監督率いるU23日本代表は、日本時間今月3日深夜に行われたAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選の決勝でウズベキスタン代表に1-0と勝利。FW山田楓喜(東京ヴェルディ)の劇的ゴール、GK小久保玲央ブライアンのPKストップに注目が集まる中、韓国では日本の優勝に対する否定的な意見が湧き起こっている。
日本はMF鈴木唯人(ブレンビーIF)やGK鈴木彩艶(シント₌トロイデンVV)ら多くの欧州組を欠く中、グループステージで中国、UAEを撃破。最終節の韓国戦では試合の主導権を握ったものの、コーナーキックから失点。GK野澤大志ブランドン(FC東京)の判断ミスもあり0-1と敗れ、グループ2位で決勝トーナメントへ駒を進めたが、開催国カタールやイラクを撃破。決勝戦では両者一歩も許らない試合展開の中、後半アディショナルタイムの90+1分にMF荒木遼太郎(FC東京)のアシストから山田が先制ゴールを奪取。90+10分には小久保がPKをセーブするなど、劇的な試合展開の中で勝利を掴んだ。
パリ五輪本大会出場、U23アジア杯優勝で列島が歓喜に湧く中、韓国紙『韓国日報』は4日午前に「日本はU23アジア杯で全勝、ただし韓国を除く」という見出しのもと、決勝戦をリポートするとともに大会を総括。日本について「ウズベキスタンとの激しい接戦を制した。劇的なドラマを描いて頂点に立った。日韓戦で0-1と負けたのに…」と、日韓戦での黒星を強調している。一方、韓国については「日本と違い、パリ五輪出場が叶わなかった。韓国が五輪本大会に出られないのは、1984年のロサンゼルス五輪以来40年ぶりだ」と落胆を隠せなかった。
また『スポーツ韓国』は「日本と韓国は、日韓戦終了直後とは対照的な雰囲気でU23アジア杯を終えた」と“日韓比較論”を展開。『韓国日報』と同じく決勝戦の試合内容、韓国の予選敗退劇を特集した上で「ファン・ソンホン率いる韓国に敗れた日本がパリ五輪出場を決めて優勝したので、韓国はより一層憂鬱になった」と締め括っている。
『YTN』をはじめ、日韓戦で勝利した後に「自尊心のおかけでライバルの日本を下した!」などという論調で、国民の感情を煽っていた韓国メディア。日本のU23アジア杯優勝直後にも、日韓戦での勝利に酔いしれているようだ。