大岩剛監督率いるU23日本代表は、日本時間今月3日深夜に行われたAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選の決勝で、ウズベキスタン代表を1-0と下して優勝。日本サッカー協会(JFA)元会長の川淵三郎氏は大岩ジャパンの快進撃を評価する一方、パリ五輪のメンバー選考にも言及。MF久保建英(レアル・ソシエダ)やGK鈴木彩艶(シント₌トロイデンVV)、MF鈴木唯人(ブレンビーIF)らがメンバー外だったけに、大岩監督やJFA幹部の心中を察している。
川淵氏は4日朝にX(旧ツイッター)を更新。「優勝おめでとう」と代表チームを祝福すると、「それにしてもウズベキスタンは強かった。史上最強のチームといっていいほど素晴らしいチームだった。それに打ち勝った。日本代表は試合ごとに強くなったね。小久保のスーパーセーブをはじめ選手全員が力を出し切ってくれた。大岩監督お疲れ様でした」と選手や監督を労う。
ただ一方で、「18名の最終選考はかなり辛いね」とパリ五輪本大会のメンバーにも言及。今回のU23アジア杯兼パリ五輪予選では23名が招集されているが、欧州組の大半は所属クラブの事情によりメンバー外に。本大会ではパリ五輪予選から5人少なくなるほか、オーバーエイジ(OA)枠の採用、海外組の招集などによりメンバーが大幅に入れ替わる可能性も考えられる。また一部報道では、久保や鈴木彩艶にパリ五輪参戦の可能性が浮上。OA枠にはDF冨安健洋(アーセナル)、DF板倉滉(ボルシアMG)、DF町田浩樹(ユニオンSG)、MF遠藤航(リバプール)らの名前が挙がっている。
中国戦におけるDF西尾隆矢(セレッソ大阪)の一発退場をきっかけに、チームの団結力がより高まった大岩ジャパン。チームワークの良さで結果を残したものの、国内組を中心とした代表チームの解体は必至。パリ五輪出場出場選手とA代表招集歴のある選手に一定のレベル差があるだけに、連係面で不安材料を抱える可能性も考えられる。