新井直人(アルビレックス新潟) 写真:Getty Images

 明治安田J1リーグ第11節のアルビレックス新潟対サンフレッチェ広島が、今月3日に新潟のホーム・デンカビッグスワンスタジアムで開催。試合前、広島所属DF新井直人に新潟サポーターがブーイングを浴びせる中、広島サポーターによる横断幕掲出が違反行為に当たると、ネット上で話題になっている。

 2019シーズンに新潟でプロキャリアをスタートした新井は、セレッソ大阪、徳島ヴォルティスを経て、2022シーズン終了後に新潟へ復帰。新潟の副キャプテンとして今季開幕を迎えたものの、3月21日に広島へ電撃移籍。新潟サポーターから「裏切り者」などと痛烈な批判や誹謗中傷を浴びていた。

 それだけに移籍後初めての古巣対戦でも、ベンチメンバー発表時に新井の名前がコールされた時にブーイングに包まれるなど、スタジアムは異様な雰囲気に。そんな中、アウェイエリアでは「広島の男 新井直人 俺達と共に」という横断幕が掲出されたが、周辺の警備員が横断幕の撤去を求めるなど、トラブルに発展している。

 その時の様子は、10秒ほどの動画によりX(旧ツイッター)で瞬く間に拡散。「何がダメなの?」「横断幕の内容に煽り要素ないのに…」などと戸惑いの声が挙がる一方、横断幕の掲出が禁止されているエリアだという指摘も。「広島に罰金処分を!」「これは広島側は完全にダメ」「ルール守れない人は出禁で」という批判も湧き起こっている。

 なお、ネット上では試合前から同選手に対する誹謗中傷と解釈可能なメッセージも見受けられる。先日、浦和レッズ対名古屋グランパスの試合後にも誹謗中傷を巡る問題が発生しただけに、関係各所に毅然とした対応が求められる。