エディオンピースウイング広島 写真:Getty Images

 日本サッカー協会(JFA)は今月3日10時より、JFA公式サイト「チケットJFA」でFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選・日本代表対シリア代表(6月11日・エディオンピースウイング広島)のチケット一般販売を開始。しかし、一般販売のおよそ1週間前からネット上でのチケット転売が確認されている。

 新スタジアムでの開催ということもあり、ファン・サポーターの間で話題になっているシリア戦。一般販売でのチケット争奪戦が繰り広げられる中、JFAは一般販売に先駆けて4月26日から日本サッカー後援会の会員を対象に先行販売を行っている。

 しかし、先行販売開始日にチケット売買仲介アプリ『チケジャム』でシリア戦のチケットが転売。バックスタンド1層(カテゴリー1)が1枚27000円、3枚40000円などで販売されており、X(旧ツイッター)では「日本サッカー後援会会員が転売しているんじゃない?」といった声や、「JFAは確認した方が良いよ」「JFAは転売ヤー取り締まりに力を入れるべき」というJFAへの注文も相次いでいる。

 日本サッカー後援会会員には年会費15000円(個人)、13000円(家族)、50000円(法人)で入会可能。会員特典のひとつとして、「JFA主催による国内での日本代表チームが行う国際試合と天皇杯決勝のチケットの優先有料販売」があるが、JFAは「本特典によって入手したチケットを他人に譲渡や販売などはできません。なお、オークションに出品やSNSで購入希望を募ることは、結果を問わず会則違反になります。絶対に止めてください」と会員に呼びかけている。

 日本代表戦のチケットは、「チケット不正転売禁止法」の対象となる特定興行入場券。JFAは公式サイトを通じて「購入者または入場資格者の氏名・連絡先を確認した上で販売します。販売価格を超える金額での転売など興行主の同意のないチケットの有償譲渡は固く禁止します」と案内しているが、転売問題収束の気配は見られない。