ジャスティン・ハブナー 写真:Getty Images

 シン・テヨン監督率いるU23インドネシア代表は、現地時間今月2日に行われたAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選の3位決定戦で、イラク代表に1-2と敗北。インドネシアメディアがフル出場のDFジャスティン・ハブナー(セレッソ大阪)を酷評したほか、インドネシア国籍を有する元ベルギー代表MFラジャ・ナインゴランも同選手を切り捨てている。

 インドネシアは19分にMFイヴァル・ジェナーのゴールで先制も、27分に失点。1-1で迎えた延長前半の96分には、ハブナーの裏のスペースを突かれたことをきっかけに勝ち越しゴールを献上。120分間の激闘の末に敗れて、大陸間プレーオフ(対ギニア)に回ることが決まった。

 試合後、インドネシアメディア『Solopos Sport』は「ジャスティン・ハブナーのミスでインドネシア代表が敗れた」とリポート。2失点目のシーンにおけるハブナーのプレーを問題視し、同選手を戦犯扱いしている。またネット上では、80分に相手選手への肘打ち行為でイエローカードを貰ったことへの批判も見受けられる。

 そんなインドネシアは、ハブナーをはじめ帰化選手を複数擁しているが、インドネシア人の父親を持つナインゴランは「経験のない若手選手だけを連れて来て、すぐに代表チームでプレーさせることなんてできない。国際舞台でプレーするには経験が必要だ」などと、インドネシアサッカー協会の帰化政策を非難。ハブナーをはじめ、U23代表チームでプレーしている帰化選手について「経験がない」とバッサリ切り捨てている。

 なお、イラク戦でのインドネシア代表敗北を受けて、C大阪のファン・サポーターからは「ハブナーの海外出張延長か…」「C大阪にとって最悪のパターン」などと落胆の声が。大陸間プレーオフは今月9日にフランスで開催されるため、同選手の復帰は早くても11日の明治安田J1リーグ第13節ヴィッセル神戸戦となりそうだ。