AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選のU23日本代表でメンバー外のFW斉藤光毅は、今季限りでのスパルタ・ロッテルダム退団が確実である模様。FW上田綺世所属フェイエノールトなど複数クラブが移籍先候補に挙がる中、オランダメディア『RTV』が今月2日に報じている。
斉藤は2020シーズン終了後に横浜FCからベルギー2部ロンメルSKへ完全移籍すると、2022年夏からレンタル移籍によりスパルタでプレー。昨季のオランダ1部リーグで7ゴール5アシストと結果を残すと、今季もハムストリング負傷による長期離脱がありながらも、16試合のスタメン出場で3ゴール5アシスト。攻撃陣の中心選手として活躍しているだけに、他クラブからの関心が絶えないという。
『RTV』によると、スパルタのヘラード・ネイカンプTD(テクニカルディレクター)は「彼にはスパルタに何年もいてもらいたい。だが、彼はいつか次のステップに進むために我々のもとにやって来た。ステップアップのタイミングは今まさに訪れるだろう。彼にはオランダ国内のみならず、国外からも多くのクラブが関心を寄せている。彼を引き留めることは不可能だ」と、斉藤の退団を明言。FCフォレンダム所属FWビラル・ウルド・シフへの関心をほのめかすなど、日本人ウインガーの後釜確保に動いているという。
また、斉藤の移籍先候補については、フェイエノールトOBのヴィレム・ファン・ハネヘム氏が先月28日にオランダ紙『AD』のコラムで「フェイエノールト、アヤックス、PSVアイントホーフェンといったオランダ国内のトップクラブが今年夏に斉藤と契約しても驚かない」と私見を披露。オランダ強豪クラブでプレーできるだけのポテンシャルを秘めた選手として高く評価している。
ネイカンプTDのコメントを踏まえると、すでに複数クラブが水面下で斉藤の争奪戦を繰り広げている可能性も。今年7月にパリ五輪を控えているが、移籍交渉の進捗次第では五輪不参加となるケースも考えられそうだ。