ミハイロ・ペトロヴィッチ監督 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌OBジェイ・ボスロイド氏によるミハイロ・ペトロヴィッチ監督への苦言が止まらない。同クラブが今月3日に明治安田J1リーグ第11節でセレッソ大阪を控える中、ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティの試合前練習を交えながら守備の重要性を説いている。

 リーグ戦10試合を終えて最下位に沈んでいる札幌。前節の湘南ベルマーレ戦では、前半で3点リードも終盤に追いつかれてドローに。交代策が不発に終わり、守備陣の脆さも浮き彫りになっただけに、試合後にはブーイングが湧き起こっていた。

 チーム全体の失点数が「20」とリーグワーストであるだけに、ジェイ氏も湘南戦後にX(旧ツイッター)で「守備は常に札幌を犠牲にしてきた。私はこのクラブに加入したばかりの頃の守備が一番良かった」と指摘。四方田修平監督体制の2017シーズン後半戦とペトロヴィッチ監督体制の2018シーズン以降を比較していた。

 以前から古巣に𠮟咤激励を飛ばしているジェイ氏だが、今度は試合前日にXを更新。シティ守備陣がキックオフ直前にディフェンスラインを揃えるための確認作業を行っている動画をアップした上で、「ミシャ(ペトロヴィッチ監督)は毎日この練習をすべきだ!」と主張。

 「ボールポゼッションと攻撃時のプレーを完全に支配するペップ(グアルディオラ監督)が、選手たちに守備戦術を教えているのならば、どの監督も同じことをするはずだ!それとも、老犬に芸は教えられないのか?」と、痛烈な皮肉を交えている。

 今年3月10日開催の第3節浦和レッズ戦後には、「フットボールの技術の部分でも、人間性の部分でも、札幌にはジェイのような人間が必要」という一部の意見に対して、「(あなたの指摘は)横浜F・マリノスが継続していること。そのおかげで、彼らは成功を収めている」と、J1上位常連の横浜FMを比較対象に挙げていたジェイ氏。シティ・フットボール・グループ傘下の2クラブを引き合いに、札幌現指揮官に改善を求め続けている。