ゼ・リカルド監督 写真:Getty Images

 徳島ヴォルティスは今月3日に明治安田J2リーグ第13節の愛媛FC戦(四国ダービー)を控える中、清水エスパルス元監督のゼ・リカルド氏招へいに迫っている模様。今月1日、ブラジル人記者のカルロス・バティスタ氏が伝えている。

 徳島は3月30日開催のJ2第7節ザスパ群馬戦で敗れて最下位に転落すると、翌日に吉田達磨監督を解任。岡田明彦強化本部長、MF島川俊郎、MF西谷和希もチームを去るなど混迷を深める中、増田功作氏が暫定監督としてチームを指揮。先月28日の第12節モンテディオ山形戦で逆転勝ちを収めるなど、四国ダービーを前に連勝を飾っている。

 徳島の監督人事を巡っては、ジェフユナイテッド千葉、レノファ山口元監督のフアン・エスナイデル氏が一時徳島の公式インスタグラムアカウントをフォローしたことにより、SNS上でエスナイデル氏招へい説が飛び交っていた。

 しかしブラジルメディア『iG esporte』は先月30日に「徳島がゼ・リカルド氏にオファーを提示した」とリポート。バティスタ氏も「ゼ・リカルド氏は徳島からオファーが届いていたことにより、ブラジル2部グアラニからの監督就任打診を拒否した。彼には日本での監督経験があるが、J2クラブの指揮官に就任することになる」と伝えていることから、ゼ・リカルド氏が徳島行きを決断した可能性が考えられる。

 ただ、ゼ・リカルド氏は2022シーズン途中から清水を率いたが、元日本代表MF乾貴士やブラジル人MFヤゴ・ピカチュウ、GK権田修一らを擁する中でJ1残留に失敗。2023シーズンもJ2開幕戦から7試合未勝利と結果を残せなかった。それだけに、徳島のゼ・リカルド氏招へい報道には「清水で結果を残せていないからなあ…」「他に監督いなかったのか?」「増田さん続投でも良いのでは?」などと、一部から反対意見が湧き起っている。