GK藤田和輝「ほんとうに良い準備をしなければいけない」

ー完封で勝利した仙台戦についての評価を教えてください。

ほんとうに負けられない試合のなかで、全員が一つになって戦っていたと思います。今までの試合でも押している展開にも関わらず勝ち切ることができなかった試合が多かったので、仙台戦では後半にペースを握られつつも追加点を取れて、かつ無失点で勝利できたことは良かったです。

ーいわきFCについての印象を聞かせてください。

いわきはハードワークができる強度を持っていて、前に前にという推進力があるチームだと感じています。けれど、僕たちもその相手に勝っていく強度でプレーしなければ再び秋田戦(1-2で敗戦)のような展開になってしまうと思うので、しっかりと守備陣と連携しゼロに抑えることを目指したいです。いわきの縦に早い攻撃もディフェンスラインの背後のスペースを僕がケアすることで、ディフェンスの選手たちも強気に対応できると思います。そこの守備と、いかにマイボールの時間を増やせるかどうかが自分たちのペースに試合を持っていくためには大事だと思います。

ー勝利すればプレーオフ圏内に進出する可能性があることは意識していますか?

もちろん多少なりとも意識はしています。だけど優勝のためには毎試合毎試合勝たなければいけません。優勝という言葉を言った以上、僕にも責任がある。それを果たすことができるように、毎試合毎試合ほんとうに良い準備をしなければいけないと思っています。勝ち続けることができれば、まだまだ優勝の可能性はある。試合に対するモチベーションを上げるためだけではなく、自分自身がその可能性を信じ続けるためにも優勝という文字を言葉にしていきたいです。


ジェフユナイテッド千葉 写真:浅野凜太郎

優勝を目指して前へ

先制しながらも逆転負けを喫した第11節ブラウブリッツ秋田戦でのショッキングな敗北。その経験が千葉に与えたのはマイナスの影響だけではなかった。むしろチーム内における勝利への意欲が高まり、それを裏付けるような言葉が椿と藤田からも聞かれた。

まだまだ序盤戦だが、ここからの数試合は千葉にとって今シーズンの運命を決める分かれ道であることは間違いない。苦しい敗戦を乗り越え、チーム一丸となって立ち上がったからこそ手にした仙台戦での勝利。ここで再び敗戦を喫するわけにはいかない。