カンボジアサッカー連盟(FFC)はこのほど、インドネシアで6月21日から7月4日の日程で開催されるAFF U-16ユース選手権2024に向けた、U-16カンボジア代表のキャンプメンバー60人のリストを発表した。この中に、カンボジア出身の日本人である伊東星隼(いとう・せいと)が選出されている。
伊東はカンボジアで生まれ育ったが、両親はいずれも日本人。現在シェムリアップ・ユナイテッドのU-16チームに所属しており、背番号10をつけキャプテンも任されるなど中心選手として活躍中だ。なお、同クラブからは8人がU-16カンボジア代表のキャンプメンバーに招集されている。
日本語はもちろん英語とクメール語も堪能な伊東。クラブの公式SNSでは、チームメイトとともに現地在住の日本人らに日本語で応援を呼びかけるメッセージを投稿する姿なども見られる。
カンボジアサッカーは近年、日本サッカーとの関係性が深いことで知られ、日本人指導者の派遣などにより急速に力をつけている。元日本代表の本田圭佑がカンボジア代表のGMとして2023年5月まで実質的な監督を務めていたほか、2021年に創設されたカンボジア・プレミアリーグ(CPL)では、FCバルセロナや日本サッカー協会、アジアサッカー連盟などで要職を務めた斎藤聡氏が初代CEOを務めていた。
日系のクラブ、アンコールタイガーも属するCPLでは、多数の日本人選手がプレー。また、昨年10月には、山梨学院高出身で元FC岐阜のMF小川雄大(プノンペン・クラウン所属)が帰化してカンボジア代表に招集されている。