明治安田J1リーグ第10節・浦和レッズ対名古屋グランパスの試合後における誹謗中傷投稿の応酬を巡る問題で、イラストレーターのりおた氏が謝罪。同氏はサンフレッチェ広島を応援していることもあり、「原爆」というワードを盛り込んだSNS投稿に警鐘を鳴らしている。
4月28日に埼玉スタジアムで開催された浦和対名古屋では、試合後にX(旧ツイッター)で「原爆」というワードが用いて浦和、名古屋サポーターを攻撃する誹謗中傷の応酬が発生。「名古屋サポーターによる悪質極まりない投稿だ」という声が挙がると、りおた氏は今月1日にXで「定期的に「原爆」のネタを広島戦での煽りで使う軽率な人をときどきSNSで見かけますが、当時の広島市民35万人のうち14万人も亡くなったとも言われる、20世紀でも類を見ない日本史上最悪の戦争被害の負の歴史を煽りで簡単に使えるよなぁというか、人として本当に信じられないし心底軽蔑します」と投稿していた。
この後も「原爆」というワードを用いた誹謗中傷投稿への批判を展開していたりおた氏。一方で、名古屋の元スタッフは「誹謗中傷投稿が、名古屋サポーターによるものだと断定するのは早合点だ」と主張。同氏は元スタッフの投稿を引用した上で、「この度は、一部の名古屋サポーターさんによるものだと早合点し引用投稿してしまい大変申し訳ございませんでした」と謝罪。
スポーツ界で「原爆」というワードを盛り込んだ揶揄や誹謗中傷投稿が見受けられる現状に対して、「見かける度に心の底から悲しく思います。たとえどういう形であっても”原爆”をネタに揶揄したり中傷するような事が今後無くなっていく世の中にしていきたいと微力ではありますが思っています」と自身の思いを綴った。
なお、りおた氏はこれまでレノファ山口のスポンサーグッズデザインや、湘南ベルマーレの公式LINEスタンプデザインを手掛けたほか、昨年には広島のホームゲーム2試合で選手たちのイラストを展示。そごう広島店の1階特設会場で「りおたサンフレッチェ広島ファンアート展」を今年1月31日から2月28日まで開催するなど、サンフレッチェを後押ししている。