日本人の心身を癒やす温泉旅館と、アフリカ系アメリカ人をルーツにもつジャズ。一見すると接点のなさそうな両者が、箱根の「強羅花扇 円かの杜」を舞台に出会う。
一夜限りのジャズライブも鑑賞できる6月4日(日)特別宿泊プランが、ホテル・旅館の宿泊予約サービス「Relux」にて販売されている。ゲストは日本を代表するヴォーカリスト&フリューゲルホーン奏者TOKU氏と、ギタリスト小沼ようすけ氏だ。
旅館で音楽を楽しむ「ONGAKU RYOKAN」プロジェクト
「ONGAKU RYOKAN」と名づけられたこのイベントは、プロデューサー/ディレクター立川直樹氏が主催する「音楽」と「旅館」を組み合わせたプロジェクトのひとつ。これまで2021年8月、2023年3月に開催され、今回は第3回目となる。
映画にぴったりのサウンドトラックがあるように、館内の雰囲気やシチュエーションに合った音楽が存在する。それを堪能する時間や空間をつくりあげたいという想いのもと企画されている。
当日は15:00~最終18:00のあいだにチェックインし、館内でゆったりと夜を待つ。18:00からは総料理長が腕をふるった会席料理が用意される。
「冷たい品は凛として、温かい皿は和やかに」を掲げ、相模湾から揚がる豊かな魚介を中心とした月替わりの献立が、料理ごとに最も適した温度とタイミングで届けられる。
20:30からは飲み物とともに生演奏のコンサートを楽しむ。あとは翌日11:00のチェックアウトまで、温泉や読書など思い思いに過ごすとよいだろう。
豪華な2人のゲスト、TOKU氏と小沼ようすけ氏
プロジェクトを主導する立川直樹氏は、ロック、ジャズ、クラシック、映画音楽、アート、舞台美術、都市開発など多ジャンルに渡って活躍し、音楽評論家・エッセイストとしても人気を集めるプロデューサー/ディレクターだ。
ゲストのTOKU氏は、デビュー22年目を迎えるヴォーカリスト&フリューゲルホーンプレーヤー。ジャズの枠を超えた幅広い表現は音楽関係者からも注目され、m-flo、平井堅氏、Skoop On Somebody、今井美樹氏、大黒摩季氏などのアルバム制作にも参加する。
2008年に発売したアルバム「Love Again」ではEXILEのATSUSHI氏を迎えて収録を行ったほか、2011年3月の東日本大震災の直後に行われたシンディー・ローパー氏の国内ツアーにも参加し話題となる。2022年8月には自身初となるベストアルバム「BESTOKU」を発売した。
もう一人のゲスト、小沼ようすけ氏は秋田県出身のギタリスト。14歳でギターを始めた小沼氏は、2001年にSONY MUSICよりデビューし10年間在籍する。
2010年、フレンチカリビアンのミュージシャン達とレコーディングした「Jam Ka」が転機となり、独自の世界観が花開く。2016年にはFlyway LABELを設立し、「Jam Ka」の続編となる「Jam Ka Deux」をリリース。
ジャズをベースとしながらも、さまざまな国を旅して得た影響、経験を音楽に採り入れるボーダーレスなスタイルが特徴的。エレキギターのほかにアコースティックギターも使用する。