フィレンツェで日本人初のビスポークシューズ(靴のオーダーメード)メゾンを設立した、深谷秀隆氏のアート作品の展覧会「IL SOGNO / 夢」が、名古屋にあるGallery NAO MASAKIにて開催される。

期間は5月20日(土)〜6月4日(日)。世界から注目を集める、深谷氏のアートを見に行こう。

深谷秀隆氏のアート作品展を名古屋で開催

日本人初、唯一の靴職人マエストロである深谷氏は、著名人を含む数多くの人々の足元をみつめてきた。

2015年には、自身の高級紳士靴ブランド「il micho(イル・ミーチョ)」設立10周年の折に、フィレンツェの彫刻家、マリーノ・マリーニの美術館「Museo Marino Marini」にて彫刻作品を発表するなど、イタリア、フィレンツェで研鑽を積んできた。

同展ではマリーノ・マリーニ美術館で発表された作品や、2017年に東京表参道GYRE(ジャイル)での「靴の彫刻」巡回展で発表された作品や、未発表の新作品を展示販売する。

趣くままそのフォルムを生み出す靴の彫刻

Gallery NAO MASAKI 代表取締役である正木なお氏はこう語る。

「制作の工程は自身の靴作り同様、木型を彫り、それに合わせて革靴を縫製していく。大きく違うのは、採寸作業がはいらず、深谷自身の趣くままそのフォルムを生み出すこと。日々人の足元をみつめ、そこに自身の美学を形作る深谷は、その培われた技術と独自のアーティズムに基づき、より自由で深い表現の世界へと足を踏み入れることとなる。

深谷氏が生み出す靴の彫刻たちは、人格をもって存在する。あるものは軽やかに歩き、あるものは苦しみ傷つき立ち尽くす。彼らはユーモアやシニカルさを合有した人間そのものを端的な表現で現しているようだ。」

続けて、「日本では2017年に東京表参道のGYREで開催された展覧会を通じて彼の才能を間近に見た人々もいるであろう。

それから6年、この世界全体の変容に伴うように、この鋭い感受性をもったアーティストの世界はより抽象度と表現力をもち深まっている様に感じる。それは個人の足元を越え、人間社会全体が向き合う足元へと変化し、圧倒的な存在と世界観を我々に見せつけるに至る。ここで映し出される世界は、混沌なのか或いはおおいなる靴の夢みた世界なのか。

日本で誕生し、フィレンツェにて発信を続けるアーティスト深谷秀隆氏のさらなる表現を紹介する今展を多くの人にご覧頂きたい」。

サッカー選手など多くの著名人が足繁くフィレンツェに通い、約70万円のビスポークシューズをオーダー。2018年にはトゥモローランド(TOMORROWLAND)創立40周年記念のプレタシューズのデザインも手がけるなど、国内でも注目を集めている深谷氏。

本物を知る大人男性ならばチェックしておきたい、アート作品を見に足を運ぼう。

深谷 秀隆「IL SOGNO / 夢」
会 場:Gallery NAO MASAKI
所在地:愛知県名古屋市東区葵 2-3-4
期間:5月20日(土)〜6月4日(日)
時 間:13:00~19:00
休廊日:5月23日(火)、24日(水)、30日(火)、31日(水)
作家在廊日:5月20日(土)、21日(日)

(hachi)