クラウドデータ、システムデータ、リーガルデータ、AIデータなどのデータアセットマネジメント事業を展開するAOSデータ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 春山 洋 以下 AOS データ社)は、100年に一度とも言われているDX変革の波が訪れている自動車産業に対して、自動車関連データを保存し、安全に共有できる「自動車データプラットフォーム AOS IDX」のInside実装サービスを、2023年5月12日より販売開始することをお知らせします。
AutoTechにおけるデータを統合管理する「自動車データプラットフォーム AOS IDX」
■高まるオートテックのニーズ
オートテックとは、AutomotiveとTechnologyを組み合わせた造語で、自動車産業に関する技術や革新を指す言葉です。AIと通信技術の進化により、自動車の設計、生産、運用、サービスなど、自動車産業のあらゆる分野においてオートテックの技術革新が進んでいます。オートテックの主な領域には以下のようなものがあります。
・電気自動車（EV）とハイブリッド自動車（HEV）:
環境規制の厳格化や石油資源の枯渇により、電気自動車やハイブリッド自動車の開発が進められています。
・自動運転技術:
運転支援システム（ADAS）や自動運転技術の開発が進んでおり、将来的には完全自動運転の実現が目指されています。
・コネクテッドカー:
インターネット接続を通じて、自動車と外部システムが連携し、運転情報やエンターテイメント、安全・セキュリティ機能などを提供します。
・カーシェアリング:
自動車の所有から利用にシフトするサービスであり、都市部での自動車利用を効率化し、環境負荷の軽減にも貢献します。
・軽量化技術:
自動車の軽量化は、燃費向上や排出ガス削減に効果があります。新素材や設計技術の開発が進められています。
オートテックのニーズが高まっている背景は、以下の理由が上げられます。
・環境規制の強化:
自動車産業における環境規制が世界的に厳しくなり、低排出ガス・低燃費の技術が求められています。これにより、電気自動車（EV）やハイブリッド自動車（HEV）などの開発が加速しています。
・安全性向上:
自動車の安全性を高める技術が求められており、運転支援システム（ADAS）や自動運転技術の開発が進んでいます。
・グローバル競争の激化:
自動車産業は国際競争が激しい分野であり、新興国のメーカーも台頭しています。この競争力を維持・向上させるため、技術革新が不可欠です。
・顧客ニーズの多様化:
消費者のライフスタイルや価値観の多様化に伴い、カーシェアリングやコネクテッドカーなどの新しいサービスが求められています。これらのサービスを提供するためには、オートテックが必要です。
・産業のデジタル化:
インターネットやAI、IoTなどのデジタル技術が自動車産業にも浸透しており、これらの技術を活用した新たなビジネスモデルやサービスが開発されています。
これらの要因により、オートテックのニーズは高まっており、自動車産業における技術革新が加速しています。
■オートテックの市場規模
GREENWICH CAPITAL GROUPによると、2022年の世界のオートテックの市場規模は、2,190億ドル（約30兆円）で、これが、2027年には、4,310億ドル（約58兆円）、年率成長率14.5%のペースで成長する予想されています。
■オートテックの分野において自動車データプラットフォーム AOS IDXが果たす役割
CASE（Connected, Autonomous, Shared/Service, Electric）は、自動車業界の未来を形作る主要なトレンドを表しています。クラウド上に自動車関連のデータを保存し、共有できる自動車データプラットフォーム AOSIDXは、CASEの各分野で以下のような役割を果たします。
・Connected（コネクテッド）:
自動車データプラットフォーム AOSIDXは、車両とインターネットや他の車両、インフラとの連携を可能にします。これにより、自動車の運行情報やエンターテイメント、安全性向上に役立つサービスが提供されます。
・Autonomous（自動運転）:
自動運転技術の開発には、大量のデータが必要です。自動車データプラットフォーム AOSIDXは、センサーやカメラからのデータを収集・分析し、自動運転システムの改善や最適化に役立ちます。
・Shared/Service（共有/サービス）:
自動車データプラットフォーム AOSIDXは、カーシェアリングやサブスクリプションサービスなどの新しいモビリティサービスの展開を支援します。利用者の行動データを分析し、サービスの最適化やカスタマイズに活用できます。
・Electric（電動化）:
電動車の運用データや充電状況などを収集・分析することで、電池の性能向上や充電インフラの最適化が可能となります。また、エネルギー管理システムとの連携により、スマートグリッドへの貢献も期待できます。
自動車データプラットフォーム AOSIDXは、これらのCASE領域において、データ収集・管理・解析の基盤を提供し、イノベーションの加速やサービスの向上に貢献します。これにより、オートテックの分野での技術進歩や新たなビジネスモデルの創出が支援できます。
自動車データデータプラットフォーム AOS IDX
■日本におけるオートデータプラットフォーム構築の重要性
日本の自動車産業は、GDPの約20％を占める経済の柱となっています。自動車関連エコシステムの発展のために、自動車の部品会社や自動車工場の工事会社、自動車関連会社にとって、データをクラウドに保存し共有できるオートデータプラットフォームが重要な理由は以下の通りです。
・コラボレーションの促進:
オートデータプラットフォームは、異なる企業間でデータを簡単に共有できるようにすることで、コラボレーションを促進します。これにより、自動車関連エコシステム全体で新しいアイデアやイノベーションが生まれやすくなります。
・効率の向上:
生産や供給プロセスの効率が向上します。データに基づく意思決定により、無駄を排除し、生産性を向上させることができます。
・品質管理の向上:
品質管理が容易になります。リアルタイムでのデータ共有により、問題が発生した際に迅速に対応でき、品質の維持や向上が可能になります。
・サプライチェーンの最適化:
データプラットフォームを通じて、サプライチェーン全体のデータにアクセスできることで、最適なサプライチェーン管理が可能になります。需要予測や在庫管理の改善により、リードタイムの短縮やコスト削減が期待できます。
・競争力の向上:
企業は市場の変化に迅速に対応し、競争力を維持・向上させることができます。データに基づく意思決定により、市場に適応する能力が高まります。
・サステナビリティの推進:
エコシステム全体のサステナビリティが向上します。環境や社会に対する影響を最小限に抑えつつ、持続可能な成長を実現するために、データプラットフォームを活用することが重要です。
・環境負荷の削減:
オートデータプラットフォームを通じて得られるデータを活用し、エネルギー効率の向上や廃棄物の削減など、環境負荷を軽減する取り組みが可能になります。これにより、自動車産業全体の環境への影響を低減することができます。
・規制への対応:
自動車産業は、環境や安全性に関する厳しい規制に対応しなければならない場合があります。オートデータプラットフォームを使用することで、企業は規制に関する情報を容易に取得・共有でき、迅速に対応策を立てることができます。
・カスタマイズと個別化:
企業は顧客の要望や嗜好に合わせた製品やサービスを提供することができます。これにより、顧客満足度の向上や新しいビジネスチャンスの創出が期待できます。
・CASEへの対応:
自動車業界は、Connected、Autonomous、Shared/Service、Electric（CASE）のトレンドにより大きく変革されています。オートデータプラットフォームの活用で、これらのトレンドへの対応が迅速かつ効果的に行えます。
・グローバル市場への対応:
クラウドベースのオートデータプラットフォームは、国内外のパートナー企業や顧客との連携を容易にします。これにより、グローバル市場での競争力を維持し、新たな市場の開拓が可能となります。
・セキュリティとプライバシー:
データのセキュリティとプライバシーを確保するための重要な役割を担っています。適切なデータ管理とセキュリティ対策により、顧客信頼の維持が可能となります。
総じて、オートデータプラットフォームは、自動車産業において効率性、競争力、持続可能性を向上させ、さまざまな企業が協力してエコシステム全体の発展を促進するために重要な役割を果たします。
■「自動車データプラットフォームAOS IDX」の特長
「自動車データプラットフォーム AOS IDX」は、厳格かつ柔軟なアクセス権限管理機能や、ドキュメントへの検索用メタデータ付与によるデータ検索性の強化、AIデータ活用に向けたマルチモーダルAIへの対応、ファイルビューアー機能、暗号化および監査機能、バックアップ機能、および大容量長期保管向けアーカイブシステム機能を備えています。AOS IDXはアセスメント環境で求められるすべての自動車業界を支援するために設計されたクラウドストレージのSaaSです。
(1)自動車データをバックアップし、どこからでもアクセスできるようにする
(2)内部や外部と安全な共有をし、チームコラボレーションを効果的に行う
(3)すべてのドキュメントのバージョンと変更を追跡する
(4)VDRドリブンセキュリティにより、セキュリティとコンプライアンスを最大化して、自動車業界関係者のデータを安全に保つ
(5) AI活用を見据えた検索用メタタグ機能
(6)大規模なコスト削減を可能にする大容量データ管理機能
(7)独自カスタムブランドでの展開、ロゴ設定可能
(8)マルチモーダルAIへの対応
■「自動車データプラットフォーム AOS IDX」とData to AI仕事術
企業価値の向上に自動車データを活用するためには、AIに活用できる自動車データプラットフォームの構築が必要となります。AIデータの源となる、各分野に分散されている大量かつ多岐にわたるデータドリブンのために自動車データを効率的かつ安全に収集、保存、管理することが求められ、これらのAI学習データを適切に保存管理することができる AIデータマネジメントが重要です。AIの成功は、AIアルゴリズムのトレーニングに使用するトレーニングデータの品質と、AIライフサイクルによるメンテナンスが重要な鍵となります。
自動車データプラットフォームを活用することで、膨大な量の自動車データを分析することができます。例えば、運行データ、車両の位置データ、燃費データ、排ガスデータ、駐車データなどを分析することで、自動運転の支援をしたり、自動車産業のイノベーションを推進し、CASEへの戦略的な対応などの支援を行うことができます。
AIの精度を高めるためには、データの品質を向上させることも重要です。自動車データの管理は、データの品質を確保するためにも重要です。データの収集、整理、保存、共有、分析などの過程で、データの品質を確保することが必要です。
AOS IDXでは、こうしたAIライフサイクルの仕組みとマルチモーダルAIへの適用に基づき、AIデータにおけるAIシステムのためのAIデータ管理を行い、企業における優秀なデータがあって初めて優秀なAIシステムを実現できるというData to AIのコンセプトの元、AOS IDXによって、自動車産業の発展に向けたプラットフォーム構築を支援します。
■「自動車データプラットフォーム AOS IDX」を支える各賞受賞実績の技術
「AOS IDX」は、経済産業大臣賞に輝くAOSグループのリーガルテックの技術、ITreview Grid Awardの3部門で14期連続受賞、2020年11月ITreview Customer Voice Leaders受賞の「AOSBOX」のクラウドバックアップ技術、BCN AWARD システムメンテナンスソフト部門最優秀賞を14年連続受賞したデータ管理技術、経済産業大臣賞を受賞したグループ企業のリーガルテック社のVDR技術を融合し、安全なデータのやりとりと共有および保管システムを基盤とするインテリジェントなDXソリューションとして開発されました。
■「自動車データプラットフォーム AOS IDX」サービス概要 （）
●サービス名： 自動車データプラットフォーム AOS IDX（エーオーエスアイディーエックス）
●提供開始：2023年5月12日
●価格：月額16,500円（税込）～
【AOSデータ株式会社について】
名 称：AOSデータ株式会社 代表者：春山 洋
設 立：2015年4月 所在地：東京都港区虎ノ門5-1-5 メトロシティ神谷町ビル4F
資本金：1億円（資本準備金15億2500万円）
AOSデータ社は、データ管理技術で知的財産を守る活動を続けており、企業7000社以上、国内会員90万人を超えるお客様のデータをクラウドにお預かりするクラウドデータ事業、20年に渡り100万人以上のお客様の無くしてしまったデータを復旧してきたデータ復旧事業、1,300万人以上のお客様のデータ移行を支援してきたシステムデータ事業で数多くの実績を上げてきました。データ移行、データバックアップ、データ復旧、データ消去など、データのライフサイクルに合わせたデータアセットマネジメント事業を展開し、BCNアワードのシステムメンテナンスソフト部門では、14年連続販売本数1位を獲得しています。また、捜査機関、弁護士事務所、大手企業に対して、証拠データのフォレンジック調査や証拠開示のEデイスカバリサービスで数多くの事件の解決をサポートした技術が評価され、経済産業大臣賞を受けたグループ企業のリーガルテック社のリーガルデータ事業を統合し、今後一層、データコンプライアンス、AI・DXデータを含めた「データアセットマネジメント」ソリューションを通して、お客様のデータ資産を総合的に守り、活用できるようにご支援することで、社会に貢献いたします。
