クルマと腕時計は、いつの時代にあっても男たちがこだわり続けるアイテムだ。今回はそのヒエラルキーの最上位に位置する、唯一無二のモデルに注目してみたい。

毎年5月、国際的なクラシックカーの祭典「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」がイタリア・コモ湖で開催され、セレブ達が所有する歴史的かつ資産価値が高いモデルが集結する。

そして、“ベスト・オブ・ショー”に輝いた1台のオーナーには、ドイツの超高級時計ブランド「A.ランゲ&ゾーネ」から、世界にたったひとつの特別なタイムピースが贈呈されるのだ。

懐中時計の時代から“世界最高峰”という地位を確立

1845年に産声を上げた同ブランドは、懐中時計の時代から卓越した技術によって名を馳せ、現在に至るまで“世界最高峰”という地位を不動のものにしている。

タイムピースに搭載されるムーブメントは必ず自社開発され、入念な装飾と組み立てをハンドメイドで実施。1990年以降に開発された自社製キャリバーは、実に71個を数えるという。

常に“誇り”を感じられる唯一無二のクロノグラフ

“ベスト・オブ・ショー”に贈呈されるタイムピースは、クラシックなデザインと先進的な機構を融合した「1815クロノグラフ」がベース。「1815」は、同ブランドの創始者であるフェルディナント・アドルフ・ランゲの誕生年にちなんでいる。

搭載する手巻きムーブメントの「キャリバーL951.5」は、モータースポーツと時間計測の歴史的なつながりを感じさせる機能が特徴的。

具体的には、針が瞬時にゼロ位置に戻る「フライバック機能」や、60秒ジャストでひとつ先の目盛りに進む「プレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンター」などを採用する。

そして、開閉式の裏蓋には、「ヴィラ・デステ」のコンコルソ紋章がハンドメイドで彫り込まれ、装着する人が常に“誇り”を感じられる仕立てとなっている。

厳かで高貴なオーラをまとうタイムピースやクラシックカーは、その場の空気さえ変えてしまう存在感を放っている。

A.ランゲ&ゾーネ 1815クロノグラフ

(zlatan)