トヨタがセダンとSUVを融合させたクラウン・クロスオーバーをマイナーチェンジ。グレード展開の見直しや機能装備の拡充、新しい内外装色の設定、インテリアの質感向上などを実施。合わせて、アウトドアな世界観を表現した特別仕様車「クロスオーバーRS“LANDSCAPE”」を新設定

トヨタ自動車は2024年4月4日、セダンとSUVを融合させたクラウン・クロスオーバーの商品改良を実施し、合わせて、特別仕様車の「クロスオーバーRS“LANDSCAPE(ランドスケープ)”」を設定して、同日より発売した。

トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲トヨタ・クラウン・クロスオーバーZ 価格:595万円 全長4930×全幅1840×全高1540mm ホイールベース2850mm 車重1810kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費22.2km/リットル 写真のボディカラーはブラック×プレシャスブロンズ、『CAR and DRIVER』より引用)

車種展開は以下の通り。

クロスオーバーRS:670万円

クロスオーバーZ:595万円

クロスオーバーG:515万円

クロスオーバーX:440万円

特別仕様車クロスオーバーRS“LANDSCAPE”:685万円

今回の改良は、グレード展開の見直しや機能装備の拡充、新しい外装色および内装色の設定、インテリアの質感向上などを実施して、トヨタの旗艦クロスオーバーモデルとしての魅力度をいっそう引き上げたことが特徴である。

トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲トヨタ・クラウン・クロスオーバーRS 価格:670万円 全長4930×全幅1840×全高1540mm ホイールベース2850mm 車重1910kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費15.7km/リットル 写真のボディカラーは新色のマッシブグレー、『CAR and DRIVER』より引用)

まずグレード展開および装備面では、従来クロスオーバーRS“Advanced(アドバンスト)”、クロスオーバーG“Advanced・Leather Package(アドバンスト・レザーパッケージ)”、クロスオーバーG“Advanced(アドバンスト)”で好評を博したハンズフリーパワートランクリッドやイージークローザー、カラーヘッドアップディスプレイなどの機能装備を標準化し、合わせてクロスオーバーRS、クロスオーバーZ、クロスオーバーG、クロスオーバーXの4グレードに集約する。このうちのクロスオーバーZは新設定のグレードで、2.5Lシリーズパラレルハイブリッドシステム搭載車の最上級モデルに位置。従来はRSグレードのみにしか採用していなかった上級安全装備や上級ナビを標準で組み込み、また後席快適オプションも選択可能としている。

トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲ハンズフリーパワートランクリッド(写真・上)やカラーヘッドアップディスプレイ(同・下)などを標準装備化する、『CAR and DRIVER』より引用)
トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲上質なキャビン空間を演出する新内装色の「ブラック/サドルタン」をクロスオーバーRSとクロスオーバーZに追加設定、『CAR and DRIVER』より引用)
トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲ドアトリムやインパネ、センターコンソールボックスにソフトパッドを追加するなどしてインテリアの質感をいっそう向上させる、『CAR and DRIVER』より引用)

外装色に関しては、シックでスポーティな「マッシブグレー」をクロスオーバーRS、クロスオーバーZ、クロスオーバーGに追加設定。また、内装色では上質なキャビン空間を演出する「ブラック/サドルタン」をクロスオーバーRSとクロスオーバーZに追加設定する。さらに、ドアトリムやインパネ、センターコンソールボックスにソフトパッドを追加するなどして、インテリアの質感をいっそう向上させた。

トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲特別仕様車トヨタ・クラウン・クロスオーバーRS“LANDSCAPE” 価格:685万円 パワートレインには2.4Lデュアルブーストハイブリッドシステムを搭載、『CAR and DRIVER』より引用)

特別仕様車のクロスオーバーRS“LANDSCAPE”の概要に話を移そう。

既存のクロスオーバーRSを基調に、アウトドアの世界観を表現したクロスオーバーRS“LANDSCAPE”は、専用ボディカラーとして特別色のブラック×アーバンカーキを採用。また、サスペンションのセッティング変更を図って最低地上高を約25mmアップし、シューズに245/60R18オールテレインタイヤ+7.5J×18アルミホイール&センターオーナメントを組み込んで、悪路での走破性を高める。さらに、凹凸感があり艶を抑えたGORI GORI BLACK塗装の専用オーバーフェンダーモールや王冠マーク入りのマッドガード(レッド)、キャップに王冠マークを刻印したトーイングヒッチ、視界不良時の被視認性を高めるリアフォグランプなどを特別装備。ドアウィンドウフレームモールディング(SUS)やドアベルトモールディング(SUS)、アウトサイドドアハンドル、トヨタエンブレムおよびHEVエンブレム(リア)はブラックで仕立てた。販売店装着オプションとして、かさばる荷物を車外に積み上げられるシステムキャリア・ベースラック(4万4990円)やシステムキャリア・ベースラック保護シート(1100円)も用意している。

トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲既存のクロスオーバーRSを基調にアウトドアの世界観を表現。サスペンションのセッティング変更を図って最低地上高を約25mmアップする、『CAR and DRIVER』より引用)
トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲専用ボディカラーとして特別色のブラック×アーバンカーキを設定、『CAR and DRIVER』より引用)
トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲シューズには245/60R18オールテレインタイヤ+7.5J×18アルミホイール&センターオーナメントを組み込む、『CAR and DRIVER』より引用)
トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲GORI GORI BLACK塗装の専用オーバーフェンダーモールを装備、『CAR and DRIVER』より引用)
トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲王冠マーク入りのマッドガード(レッド)を装着、『CAR and DRIVER』より引用)
トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲キャップに王冠マークを刻印したトーイングヒッチと、視界不良時の被視認性を高めるリアフォグランプを配備、『CAR and DRIVER』より引用)
トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲販売店装着オプションとしてシステムキャリア・ベースラックを設定、『CAR and DRIVER』より引用)

インテリアについては、60:40分割可倒式リアシートを標準装備して、荷物の積載時の利便性を高めたことが訴求点。また、内装色には特別設定のブラックラスターを採用し、インストルメントパネルには“LANDSCAPE”専用マークをレーザー刻印する。さらに、シルバーの輝きが際立つクラウン専用キーや、フルブラックのリサイクルレザーを使ったマニュアルケースを装備。ウインドシールドデアイサー・ミリ波融雪機能などで構成する寒冷地仕様も標準で組み込んだ。

トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲内装色には特別設定のブラックラスターを採用する、『CAR and DRIVER』より引用)
トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲インストルメントパネルには“LANDSCAPE”専用マークをレーザー刻印、『CAR and DRIVER』より引用)
トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
トヨタ・クラウン・クロスオーバーが一部改良を実施。アウトドア志向の特別仕様車も登場
(画像=▲60:40分割可倒式リアシートを標準装備して、荷物の積載時の利便性を高める、『CAR and DRIVER』より引用)

パワートレインは基本的に従来を踏襲し、RS系グレードにはT24A-FTS型2393cc直列4気筒DOHC・D-4STガソリンターボエンジン(最高出力272ps/6000rpm、最大トルク46.9kg・m/2000~3000rpm)に、1ZM型フロントモーター(最高出力61kW、最大トルク292Nm)、1YM型リアモーター(最高出力59kW、最大トルク169Nm)およびインバーターとトランスアクスルを一体化したeAxle、バイポーラ型ニッケル水素電池を組み合わせた2.4Lデュアルブーストハイブリッドシステムを搭載。一方でZ、G、XグレードにはA25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC・D-4Sガソリンエンジン(最高出力186ps/6000rpm、最大トルク22.5kg・m/3600~5200rpm)に、3NM型フロントモーター(最高出力88kW、最大トルク202Nm)、4NM型リアモーター(最高出力40kW、最大トルク121Nm)、バイポーラ型ニッケル水素電池を組み合わせた2.5Lシリーズパラレルハイブリッドシステムを採用している。

提供元・CAR and DRIVER

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