ファッションデザイナーでブライダル衣装の草分けとして知られる桂由美が4月26日に死去した。94歳だった。ユミカツラインターナショナルが発表した。
桂由美は共立女子大学在学中に文化服装学院の夜間部に通い、さらに大学を卒業するとパリに留学し、クチュール技術を学んだ。「ブライダル」という言葉が日本にまだ存在しなかった時代に、ブライダルドレスのデザインを手掛け、1964年に初の店舗をオープン。以来、約60年にわたって日本のブライダル文化を牽引してきた。
2005年にはパリ・カンボン通りの「シャネル(CHANEL)」本店前にパリ店をオープンするなど、海外でも精力的に活動してきた。これまでに世界20カ国以上でショーを行ってきたという。
桂由美のシンボルフラワーはバラの花。自身の名前をとって「ローズ・ユミ」と名付けられたバラの花言葉は、いかにも桂由美らしく「豊かな想像力」。結婚という祝福の瞬間を迎えた花嫁に相応しい衣装を、長年にわたって手掛けてきた桂由美の冥福を祈りたい。
文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO
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