U22日本代表 DF木村誠二 写真:Getty Images

 サガン鳥栖所属のU23日本代表DF木村誠二にとって、AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選の舞台で活躍するための原動力になったかもしれない。4月7日に行われた明治安田J1リーグ第7節・浦和レッズ戦後の鳥栖所属GK朴一圭によるゲキが反響を呼んでいるほか、FC東京を強豪クラブ扱いしたことでも注目を集めている。

 鳥栖の公式YouTubeチャンネルでは、4月27日に「チーム密着ドキュメンタリー」が公開。同クラブは第6節ヴィッセル神戸戦まで1勝1分4敗と開幕ダッシュに失敗すると、アウェイゲームの浦和戦でも0-3と完敗。朴や木村、DF山崎浩介を中心とした守備陣が崩壊していた。

 試合後、クラブ広報カメラは埼玉スタジアムのロッカールームに潜入。朴がチームメイトに対して「本当に厳しいこと1つだけ言わせて」と切り出すと、「マジで無理。下手くそすぎる俺たち。横浜F・マリノスで優勝した時、こんなんじゃない」とバッサリ切り捨てる。

 「連戦とか関係ない。もっとこのエンブレムに誇りを持って戦おうよ。プライドを持っていると思うけど、そのプライドが低すぎる。ここに出ている選手が個々でできないなら、もう無理だってこのチーム。このまま絶対に降格だよ」と語気を強める。

 「もうここの選手(浦和戦でメンバー入りした選手)ができないんだったら、無理だって絶対に。選手としての成長も絶対にない」と言い切ると、横浜FMでJ1優勝を成し遂げた時の経験を還元すると約束。MF森谷賢太郎やDF丸橋祐介らに対して「経験値ある人、教えていこう!伝えてくれ!」と呼びかけたほか、「誠二、FC東京これじゃないだろ。こんなんで良いはずないだろ」と問いかけた。

 この朴のゲキは、X(旧ツイッター)でも話題に。「朴一圭選手のファンになった!」「朴一圭の熱い言葉を聞いてたら何だか俺まで気合いが入ってきた」といった声が挙がっているほか、一部のFC東京サポーター「朴一圭にFC東京が強豪扱いされている」「木村誠二は『FC東京もぬるい』とは言えないよな」などと投稿している。

 木村にとって、浦和戦はU23日本代表合流前ラストマッチ。日本がパリ五輪出場を決めたことにより注目度が高まっているが、その裏にはチームメイトからのゲキがあった。