U23ウズベキスタン代表は現地時間5月3日開催のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選の決勝で、大岩剛監督率いるU23日本代表と対戦。ただ、この試合を前に主力選手のDFアブドゥコディル・フサノフ(RCランス)とMFホジマト・エルキノフ(アル・ワフダ)が代表チームから離脱。日本のU23アジア杯優勝へ追い風が吹いている。
ウズベキスタンはクウェート、マレーシア、ベトナムと同居したグループステージで3戦全勝。準々決勝では優勝候補のサウジアラビアを2-0で下すと、準決勝では韓国を退けたインドネシア相手に2-0と勝利。史上初となる五輪本大会出場を決めていた。
日本との決勝戦を控える中、ウズベキスタンサッカー協会(UFA)は4月30日に2選手の途中離脱を発表。フサノフが主力センターバックとしてチームを支え、エルキノフも全試合出場で1ゴールと結果を残しただけに、「UFAは五輪出場という歴史的な出来事を祝うにあたり、RCランスとアル・ワフダの支援に感謝の意を表する」と声明を発表している。
またウズベキスタンメディア『Qalampir』によると、UFAはRCランス、アル・ワフダと「五輪出場が決定した時点で、代表選手を所属クラブに返す」という条件で合意していたとのこと。準決勝終了直後にはフサノフの代表チーム帯同期間延長の可能性も報じられたが、実現には至らなかったという。
現在20歳のフサノフは、昨年7月にベラルーシ1部エネルゲティク=BGUミンスクからフランス1部RCランスへ完全移籍。同クラブと4年契約を結ぶと、今季ここまでリーグ戦で9試合に出場している。一方、現在22歳のエルキノフは、ウズベキスタン1部FCパフタコール・タシュケントやロシア1部FCトルペド・モスクワなどを経て、今年2月にUAE1部アル・ワフダへ加入。デビュー戦から7試合続けてスタメン出場し、1ゴール2アシストと結果を残す中で代表に招集されていた。