ゴム・プラスチックなどの素材を開発・製造するアキレスは4月25日、シューズの国内生産を2026年3月末までに段階的に終了すると発表した。原材料価格やエネルギーコスト、物流費の高騰、さらに輸入廉価品なども台頭しており、国内での生産継続の方向性を模索はしたものの、今回の決断に至った。
アキレスの2023年3月期のシューズ事業の売上高は113億8700万円(前年比1.0%減)だったが、営業利益は9億7100万円の赤字(前年は6億8100万円)となり、コスト上昇が利益を圧迫し赤字幅が拡大していた。
アキレスの大ヒットブランドといえば、2003年に誕生した「瞬足」だ。運動会などで早く走れるシューズとして、シリーズ累計販売足数は2023年2月時点で8000万足を突破している。「瞬足」ブランドは継続するが、上履きの「瞬足@SCHOOL」、子ども靴の「瞬足足育(国産)」は生産を終了する。
文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO
【関連記事】
・「オニツカタイガー」からファッションと快適性の両面にこだわった新作シューズが登場
・「ニューバランス」から90年代のアウトドア小物に着想を得た限定カラーの「992」が登場
・「ザ・ノース・フェイス」が独自に開発した防水透湿素材を使用したコーチジャケットを発売
・「ミズノ」が高反発ソール素材を搭載したランニングシューズ「WAVE AERO 19」を発売
・「ナイキ」から環境に配慮したバスッケトボールシューズが誕生