U23日本代表MF荒木遼太郎(FC東京)は、日本時間今月30日に行われたAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選の準決勝イラク戦で1ゴール。パリ五輪出場権獲得に大きく貢献し、鹿島アントラーズの小泉文明代表取締役社長から絶賛された一方、イラク戦でのパフォーマンスをもとに、鹿島で出場機会を失ったことが疑問視されているほか、海外移籍待望論も湧き起こっている。
荒木はグループステージのUAE戦、韓国戦でスタメン出場すると、準々決勝のカタール戦では後半途中からピッチに立ち、FW細谷真大(柏レイソル)の決勝ゴールをアシスト。そしてイラク戦では42分にMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデンVV)のスルーパスに反応。ゴール前へ抜け出し、右足のシュートから追加点を奪っている。
このゴールに小泉社長はX(旧ツイッター)で「荒木選手、キタっ!素晴らしい!」と即座に反応。「来季は鹿島でこの姿が見たい」「鹿島に戻してくれますよね?」「社長、嬉しいですがかなり複雑です」「なぜFC東京へレンタル出したのか」といったメッセージが寄せられている。
また、同選手の活躍ぶりにX上では「荒木は鹿島を出て正解だったな」「鹿島時代に何があった?」「荒木くんの活躍はめちゃくちゃうれしい反面、鹿島サポとして複雑な気持ち」といった声も。「荒木は周りが見えていて素晴らしい。なぜこれで鹿島で試合出れなかったのか」「荒木はなぜ鹿島で上手くいかなかったのか分からない」と鹿島での“不遇”に対する疑問の声が挙がっているほか、一部のファン・サポーターは「荒木は鹿島に戻らず、海外に行きそう」「海外で活躍してほしい」と海外移籍を予想している。
荒木は鹿島在籍時の2021シーズンに、リーグ戦ほぼ全試合スタメン出場で10ゴール7アシストをマーク。1994年の城彰二(ジェフユナイテッド市原)以来、史上2人目となる10代でのJ1リーグ2桁得点という偉業を達成しただけに、鹿島での更なる活躍が期待されていた。
しかし、岩政大樹前監督のもとで出場機会を減らすと、昨季終了後にFC東京へ期限付き移籍。今季ここまでリーグ戦6試合の出場で5ゴールを挙げるなど、新天地で完全復活を遂げているだけに、以前から鹿島サポーターの間で同選手の起用法を巡り、議論が白熱していた。