神奈川県横須賀市は、生成AI技術を活用して、市長をアバター化。英語での情報発信を開始しました。
本人が喋っていないことを喋らさせたり、顔だけをすり替えたりなど「DeepFake(ディープフェイク)」などとして問題視される技術をポジティブに活用、社会的に意義をもったモデル事例だといえる取り組みです。
アバターの活用概要
米軍基地を擁する横須賀市は、国際色が強い市町村です。自治体による情報発信がより多くの人に届く、「誰も一人にさせないまちの実現」を目指しています。
生成AIを駆使した現職市長アバターを用いた英語での情報発信は、国内の自治体において全国初の試みだといいます。
2024年3月には、市長定例記者会見での発表内容を市長アバターが英語で説明している動画をYouTubeに公開していました。
市長アバターの仕組み
市長が日本語で話している動画から、姿や動作、声質を学習させたという市長アバター。英訳文章を入力して動画作成するようです。
同様の技術では、本人が喋っていないことを喋らさせたり、顔だけをすり替えたりなどといったことができ、DeepFake(ディープフェイク)などとして問題視されることがあります。実際に、岸田首相を用いたDeepFake動画が問題になったこともありました。
一方、今回のような使用方法では、同様の技術が社会的に意義をもったユースケースを提示できたと言えます。
横須賀市は、防災や災害時の重宝や観光情報の発信などにも活用していくことを検討中だといいます。
<参照>
全国初生成AIを活用した市長アバターによる英語での情報発信~生成AIの力で言語の壁を超える~