柳川藩主立花邸 御花は、4月26日(金)より、立花伯爵家農場「橘香園」の柑橘類を使用した、歴史を味わうクラフトビール「伯爵ALE」の販売を開始した。
爽やかな味わいで、柳川名物のうなぎのせいろ蒸しをはじめ、いろいろな食事に合うように仕上げたというクラフトビール。その誕生の背景も含めて注目したい。
柳川藩主立花家と伯爵家農場「橘香園」の歴史
柳川藩主立花邸 御花を運営する立花家は、江戸時代を通じて、柳川藩11万石の藩主であった大名家だ。江戸時代に御花は、殿様屋敷として誕生。立花家が伯爵家となった明治時代には、現存する歴史建造物である約100畳の大広間や松濤園、西洋館などが誕生した。
同家では、国や地域への貢献のため、14代の立花寛治(ともはる)氏が農業振興を志し、農事試験場を設立した。その試験場の品評会で見出されたのが、宮川早生という早熟みかん。いまでは、全国の大半を占める日本初の早生みかんだ。
その宮川早生みかんの普及のため、1936年に福岡県大牟田市に「橘香園」が作られた。この歴史あるこの農園は、3代にわたり大切に管理育成が行われ、現在は17代立花民雄氏が、みかん農園を運営する。
クラフトビール誕生の背景と味わいへのこだわり
今回のクラフトビール「伯爵ALE」が誕生した背景は、100年以上にもわたり立花家が紡ぐ立花伯爵家農場「橘香園」の柑橘類や、御花の文化的な歴史が根底にあった。
その歴史を表現したようなクラフトビールを開発し、多くの人に飲んでもらうことで、柳川と御花を訪れるゲストにより深く城下町・柳川の観光を楽しんでもらいたい思いから開発したという。
「伯爵ALE」は、「橘香園」の広大な段々畑で太陽と潮風を浴び、甘くほどよい酸味をもつ柑橘類・早生みかんをはじめ、ベルガモットや花柚を原料に加え、ホップとのハーモニーが楽しめるように仕上げた。
その爽やかな味わいは、柳川市の名物として知られる、うなぎのせいろ蒸しの他、様々な食事と絶妙にマッチする。
波乱万丈な生涯で知られる戦国武将・立花宗茂公の子孫が創造する柳川ならではのクラフトビールを味わい、その奥深い歴史にお思いを馳せてみよう。
歴史味わうクラフトビール「伯爵ALE」
販売開始日:販売中
販売場所:ギフトショップ「お花小路」・集景亭ダイニングなど
(高野晃彰)