「新しい才能の発見」「その土地ごとの食文化-テロワール」をコンセプトにする、フランスの本格レストランガイド『ゴ・エ・ミヨ 2024(Gault&Millau 2024)』。

その47都道府県532軒の店舗を紹介する日本全国版にて、デザインオフィス創造舎が意匠設計デザインを手がけた、静岡市葵区人宿町にある炭火料理店「SUMIBI SINQ」が掲載された。

新たな食の感動に出会うためのレストランガイド

「ゴ・エ・ミヨ(Gault&Millau)」は、1969年に、ジャーナリストであり、食の評論家でもあった、アンリ・ゴ氏とクリスチャン・ミヨ氏によって始まったフランス生まれのレストランガイド。

同誌は、新しい料理の本質や価値観に忠実な、新たな食の感動に出会うための手引書としても知られる。

日本では『ミシュランガイド』と比べ認知度が高くないが、フランスでは同じように有名な食のガイドだ。

そんな『ゴ・エ・ミヨ2024』では、静岡県内で8件の飲食店が掲載された。そのなかで「SUMIBI SINQ」は、20点満点中、14.5点2トックを獲得。料理人の個性を感じる店として紹介されている。

静岡の食材を炭火焼き&発酵の技で楽しむレストラン

「SUMIBI SINQ」があるのは、静岡市内でも新旧の個性的な店が集まることで知られる人宿町エリアの一角。

炭焼き台が目を引くオープンキッチンのカウンターには、旬の食材がずらりと並び、目の前で炭火の香りや音を五感で感じながら、ライブ感あふれるキッチンシーンを愉しむことができる。

料理に用いる食材は、シェフの保﨑さんと信頼関係がある農家・漁師・畜産家・ハンターたちから仕入れる。そんな生産者たちの想いを感じることができる食材を、こだわりの作家・職人が創作する器とともに楽しめるのも魅力の一つだ。

炭火で直に焼いた鹿肉の火入れ加減。色とりどりの鮮やかな旬の野菜たち。シェフの卓越した技量が織り成す調理を施された肉や野菜に、黒麹や鰯を発酵し、うま味が濃縮されたこだわりのソースを合わせることで生まれる新しい発見も見逃せない。

生産者や作り手の思いを紡ぐような存在の「SUMIBI SINQ」。山あり海ありの豊かな自然が生み出す静岡ならではの旬の食材を、炭火焼き&発酵の技で楽しめるのが嬉しい。

同店が掲載された『ゴ・エ・ミヨ2024』は、全国の書店の他、ネットショップなどでも購入できる。早速、手に入れてチェックしてみよう。

SUMIBI SINQ
所在地:静岡県静岡市葵区人宿町2-5-22 HITOYADO KADO 1F
営業時間:12時~14時/18時~22時 ※完全予約制
定休日:日曜・第3日曜の翌月曜

(高野晃彰)