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政府が3人以上の子どもがいる多子世帯の大学授業料などを無償化する方針を固めたことが12月7日、報じられた。

この政策は、少子化対策の一環であるとのことだが、多子世帯の大学無償化を行なっても、少子化が改善していくとは思われない。「3人子供を産んだら、大学が無償になるから、3人子供を作ろう」と多くの人が思うだろうか?逆にそのような視点で、子供を作ろうとすること自体、私には違和感がある。

何より、この政策はとんでもなく不平等なものである。子供1人、2人の家庭と子供3人の家庭の差が大き過ぎるだろう。近年、何でもかんでも無償化という無償化の波が押し寄せているように思うが、私は高校の無償化にしても、大学の無償化にしても反対である。

本当の意味での貧困家庭には支援は当然必要であろうが、そうではない家庭にまで支援する余裕が政府にはあるのだろうか。莫大な支援(税金の無駄使い)のせいで、将来、大増税となって国民に返ってくるのではないかとの不安が拭えない。