西尾隆矢 写真:Getty Images

 大岩剛監督率いるU23日本代表は、現地時間今月29日に行われるAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選の準決勝でイラク代表と対戦。アジアサッカー連盟(AFC)がこの試合の審判団を公式発表したが、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)担当に注目が集まっている。

 AFC公式サイトによると、日本対イラクではオーストラリア人のショーン・エバンス氏が主審を担当。同氏は25日開催の準々決勝・韓国対インドネシアでも主審を務めたが、オフサイドの判定を巡って韓国メディアから批判を浴びている。

 また、VAR担当はオーストリア人のケイシー・ライベルト氏に決定。同氏は16日開催のグループステージ初戦・日本対中国で主審を務めたが、相手選手への肘打ち行為に及んだDF西尾隆矢(セレッソ大阪)に対してレッドカードを提示したことで話題に。日本が数的不利になった後も、日本のペナルティエリアでハンドがあった可能性を確かめるために、VARに確認をとるなどしていただけに、日本のサッカーファンからはネット上で「中国寄り」「審判の相性最悪」「疑問に思う判定が多い」と批判が相次いでいた。

 なお、AFCは西尾の肘打ち行為が「乱暴な行為」にあたるとして、同選手に対して3試合の出場停止処分を科していた。西尾にとっての出場停止明け初戦で、奇しくもライベルト氏と“再会”することになった日本。今大会通じて退場者が続出しているだけに、審判の判定に対する警戒も強めているかもしれない。