角田涼太朗(横浜F・マリノス在籍時) 写真:Getty Images

 昨年まで横浜F・マリノスでプレーしていたDF角田涼太朗は、イングランド2部カーディフからベルギー1部KVコルトレイクへ期限付き移籍中。チームメイトの日本代表DF藤井陽也が今月28日開催の2部降格プレーオフ第4戦(対RWDモレンベーク)でフル出場した傍ら、深刻な状況に直面している。

 横浜FM時代の2022シーズンにJ1優勝を成し遂げた角田は、昨年3月に日本代表へ初招集。怪我で不参加となったが、2023シーズンのJ1リーグで14試合にスタメン出場し、今年1月に横浜FMからカーディフへ完全移籍。同時にカーディフからコルトレイクへの半年レンタルも正式決定した。

 そんな角田は1月27日のOHルーヴェン戦でのデビューから、リーグ戦8試合つづけてスタメン出場。しかし、4月以降は負傷により、2部降格プレーオフ全4試合でベンチ外となっている。

 クラブ公式サイトは今月24日、角田の怪我についてリポート。「彼は大腿四頭筋の肉離れにより、(3月16日開催の)アンデルレヒト戦で途中交代を余儀なくされた」とした上で、「手術が必要なほど深刻な状況だ。来週の火曜日にもロンドンに向かい、2度目の手術を受けることになった」と、一足早くシーズンを終える可能性を伝えた。

 一方、コルトレイクは今季のベルギー1部レギュラーシーズンを、16クラブ中15位で終了。2部降格プレーオフでは4試合を終えて1勝1分2敗。28日のモレンベーク戦で勝利したとはいえ、残り2試合で1部自動残留圏のシャルルロワSCから勝ち点11差だ。また2部降格の場合には、補強予算の縮小はほぼ確実。期限付き移籍中の藤井や角田が、わずか半年でコルトレイクを去る可能性は十分に考えられる。

 手術が必要なほどの大怪我により、不本意な形で海外挑戦1年目を終えることになった角田。復帰時期が不透明であるだけに、今年夏の去就にも注目が集まりそうだ。