北海道コンサドーレ札幌は今月27日開催の明治安田J1リーグ第10節で、湘南ベルマーレに3-3とドロー。試合後、ゴール裏のファン・サポーターからブーイングが湧き起こったが、同クラブのオフィシャルパートナー(スポンサー)も苦言を呈している。
J2降格圏に沈む札幌は、直近のリーグ戦3試合で1勝2分。特に今月20日開催の第9節サンフレッチェ広島戦では終始劣勢に立たされる中で貴重な勝ち点1を獲得していた。巻き返しを図る中で迎えた湘南戦でも、前半にMF青木亮太やDF近藤友喜のゴールにより3点を先行しただけに、勝利を確信するファン・サポーターも多かった。
しかし67分に1点を返されると、状況は暗転。交代策もことごとく裏目に出て、85分以降に2失点。勝ち点2を落とした格好であるだけに、試合後にはゴール裏からブーイングが。キャプテンのMF荒野拓馬をはじめ選手たちがゴール裏に向かって挨拶したものの、一部選手の振る舞いを巡って議論が白熱している。
そんな中、札幌のオフィシャルパートナーである『株式会社スプレス』の加納綾代表取締役CEOは、28日にX(旧ツイッター)を更新。「昨日のホーム戦こんな試合って…いろんな意味でがっかり」と落胆すると、「走り切って欲しい」「サポーターへの態度改めて欲しい」と選手への苦言も。「オフィシャルパートナーにこんなこと言わせてはダメ」「スポンサーあってのプロスポーツだと、選手たちは再認識すべき」「オフィシャルパートナーからの言葉は、試合結果以上に重たい事実」といったコメントが寄せられるなど、クラブに対して厳しい目が向けられている。
後半の戦い方、一部選手による試合終了後の振る舞いが議論の対象となっている札幌。試合前日には三上大勝代表取締役GMとファン・サポーターによるオンラインミーティングが開催されただけに、チーム内での改善がより一層求められそうだ。