大切な愛車のボディが輝いていると、やはり気分も上がるものです。休みの日、自分で車を洗うことを習慣としている洗車趣味の人も多いでしょう。
自宅での洗車が難しい場合、強い味方となるのがコイン洗車場です。高圧洗浄機など嬉しい設備を備えていますが、一方で管理者がその場にいないケースが多く、利用者たちの間で思わぬトラブルが起きることもあるようです。
今回は利用者の方々から、「コイン洗車場で起きたトラブル」について話を聞きました。
洗車場での「簡易コーティング」はアリ?ナシ?
長時間のワックスがけ禁止など、洗車場のルールは場所によって少しずつ異なることがあります。管理人が定めるルール以外にも、利用者によっては独自の「マイルール」をもっていることがあり、それがトラブルの原因になることも。
「休日の午後、洗車場で車を洗い、拭き上げ場の一番隅でスプレータイプのコーティングを塗布していました。そこに1台、洗い場から移動してきた車が私の隣に止めたんですね。ほかにいくつも空いている場所はあったので、『わざわざなぜ隣に』と思いましたが、あまり気にせず作業を続けようとしました。
しかしいきなり、その車から降りてきた中年男性が『それ止めて。飛んでくるでしょ』とスプレーを指さして言ってきたんです。正直、飛び散りやすいルーフのあたりは塗り終わっていましたし、風が強いわけでもなく、ただイチャモンをつけたいだけのように思えました。
面倒なので適当に返事をして、車を別のスペースに動かし、残りの部分に取りかかったんですね。なのにその男性はわざわざ近寄ってきて、『だからさぁ。ワックスがダメなんだよ!』と。注意書きを見ても、そんなことは一言も書いていないのですが……完全に関わってはいけない人だと思い、途中でしたがその場を去りました」(40代男性)
近年はスプレータイプの簡易コーティング剤が数多くラインナップされており、手軽に輝きや撥水性を出せるアイテムとして普及しています。洗車場でも使っている人をしばしば見かけますが、よほど風の強い日でない限り、散布された液体が隣の車まで届くリスクはそう高くないでしょう。
ただもちろん、周囲に人や車がいる場合には噴射の角度に気をつけたり、風の強い日は使用を控えたり、といった配慮は必要かもしれません。
また、ワックスが禁止されている場合、「簡易コーティングであれば許容されるか」については判断が難しいところです。通常の拭き上げ作業と所要時間はほとんど変わらないことから、「長時間のスペース占拠」という点では問題なさそうですが……。
ちなみに筆者がよく利用する洗車場の管理者に問い合わせてみたところ、「長時間居座るのでなければ問題ない」との回答が返ってきました。不安な方は、実際に利用する洗車場の管理者に確認してみるとよいでしょう。
こっちが先に並んでたのに!
雨の日が続いた後の休日など、コイン洗車場は待ちが出るほど混雑することがあります。その際、待機スペースが明確であればトラブルは少ないと考えられますが、限られたスペースのなか待機場所を明示している洗車場はそう多くないのかもしれません。
「近くのコイン洗車場が人気で、無料で温水を使えたりするので休日には順番待ちが発生することがあります。拭き上げ場は15台分くらいあるのですが、洗い場が4台分しかなくて、洗う方の待ちが出ちゃうんですよね。
その際の待ち方が難しくて、洗い場の近くで待つと、拭き上げ場への移動の邪魔になってしまうんです。配置的に拭き上げ場の奥の方で待つしかないんですが、それだと入り口側から見えないんですよね。
そのせいで、タイミングよく入ってきた車に空いたところにスルッと入られてしまう、みたいな。私も2度経験がありますし、それで利用者同士が揉めているのも見たことがあります」(50代男性)
限られたスペースのなか、邪魔にならないよう車を止めておくのは意外と神経を削るものです。その後、せっかく空いたスペースに入られては、やはり釈然としない思いが残るでしょう。
混雑している洗車場に入ったときは、まず「先に待っている車がないか」を確認する必要がありそうです。あらかじめ待っている車同士で声をかけあうなど、ちょっとしたコミュニケーションもトラブル防止には大切かもしれません。
降りた瞬間、足元が泥だらけに…
洗車場でよくあるトラブルとして、拭き上げスペースにおける「フロアマットはたき」が挙げられます。周囲に洗ったばかりの車が並んでいるなか、間隔を空けずにホコリを散らしてしまえば、やはり迷惑に思う利用者も出てくるでしょう。
洗車場の特性上、利用する際には「汚れを拡散する行為」に対して慎重になる必要があります。なかには「洗い場」に入って早々、思わぬ事態に遭遇したという人も。
「洗い場に車を入れて外に出た瞬間、足元に違和感がありました。地面が泥水だらけでぬかるんでいたんです。慌てて車内に戻ろうとしましたが、マットが泥まみれになってしまうと思い、仕方なくそのまま洗うことに。最初に洗い場の泥を流すのに時間を使ったので、高圧洗浄機を追加で動かすのに300円くらい余分に使うハメになりました。
拭き上げスペースには誰もいなかったので、汚したのが誰かはわかりませんでしたが……キャンプ場でちょっと走ったというレベルではなく、オフロード走行でもしたのかっていうくらいの泥の量でした」(40代男性)
オフロードを走行した後には車両に大量の泥が付着し、そのまま洗おうとすれば洗い場が泥だらけになってしまいます。そのため洗車場のなかにはオフロード車の利用を禁じている場所もあり、そうでない場所でも「落とした泥は自分で洗い流す」という対処が必要です。
オフロード走行を趣味としている人の多くはこうした「洗車場マナー」に敏感であり、他の利用者に迷惑をかけないよう配慮していると考えられますが、なかには残念ながらマナーに反する使い方をしてしまっている人もいるようです。
その場を取り仕切る人がいない洗車場においては、各々の利用者が快適に使えるかどうかは「お互いの配慮」にかかっています。周囲の迷惑となる行為を避けつつ、利用者がそれぞれ気分よく使えるようにしていきたいですね。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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