ウェアラブル機器でさらにユーザーを増やせるか

Image Credit:DogLog
そこで鍵になりそうなのが、ペット用ウェアラブル機器だ。DogLogは愛犬に関するさまざまな記録をつけられるものの、すべて手入力。人間がスマートウォッチで一日の心拍数や歩行距離などを自動的に記録できるのとは勝手が違う。入力を間違えたり、忘れてしまったりすることもあるだろう。
もしウェアラブル機器で自動的に記録できる項目が増えれば、さらに多くの新規ユーザーを取り込める可能性があるかもしれない。
ペット用ウェアラブル機器は、すでに製品になっているものもある。たとえばアメリカのBarking Labs社は「スマート首輪」を販売。アプリと連動して、歩数や睡眠を自動的に記録してくれるという。
日本でも「PetVoice」という首輪型の機器があり、愛犬に着用させれば食事回数、水飲み回数、トイレの回数に始まり、活動量、安静時呼吸数に至るまで見守ってくれる。
さらに、愛犬の「心」をモニタリングする「イヌパシー」なる製品まである。心拍リズムと犬の気持ちを関連付けて分析するアルゴリズムは、日米で特許取得済みだ。
こうしたペット用ウェアラブル機器の市場は、今後も拡大が見込まれている。Grand View Researchの調査報告によると、市場規模は2023年(27億ドル)から2030年まで年平均14.3%で成長する見込みだ。
DogLogに話を戻すと、CEOのLynn氏は、みずからレビューやメールなどへの返信も担当している。実際、Google Playのレビューには、同氏の名前入りの返信がいくつも見られる。まさに「顧客の声を聴いている」姿勢がみてとれるのだ。
活況のペット市場、トレンドアプリの行く末に今後も期待したい。
参考・引用元:DogLog
(文・里しんご)