ジェイ・ボスロイド 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌は今月27日開催の明治安田J1リーグ第10節で、湘南ベルマーレに3-3とドロー。3点リードから追いつかれただけに、同クラブOBのジェイ・ボスロイド氏が再び古巣批判を展開。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督によるマンツーマンディフェンスの戦術にも言及している。

 札幌は開幕から怪我人が相次ぐ中、J2降格圏に低迷も、直近のリーグ戦3試合は1勝2分。特に今月20日開催の第9節サンフレッチェ広島戦では終始劣勢に立たされる中で貴重な勝ち点1を獲得していた。

 立ち直りの兆しを見せる中で迎えた湘南戦では、前半にMF青木亮太やDF近藤友喜のゴールにより3点を先行。しかし67分に1点を返されると、交代策がことごとく裏目に出て85分以降に2失点。勝ち点2を落とした格好であるだけに、試合後にはゴール裏からブーイングが湧き起こっていた。

 湘南戦の戦いについて様々な意見が飛び交う中、ジェイ氏は27日深夜にX(旧ツイッター)を更新。「クレイジーだ!でも驚かないよ!」と切り出すと、「繰り返しになるが…守備は常に札幌を犠牲にしてきた。私はこのクラブに加入したばかりの頃の守備が一番良かった。(加入してから)最初の6ヶ月はほとんど失点しなかったし、得点も多かった。当時は組織的だった」と投稿。四方田修平監督体制の2017シーズン後半戦の戦い方を評価した上で、「我々はJ2を目指しているようだ!」と現体制をバッサリと切り捨てている。

 2017シーズンの札幌は前半戦で一時低迷も、タイ代表MFチャナティップ・ソングラシンやジェイの加入もあり、後半戦での巻き返しに成功。16位ヴァンフォーレ甲府から勝ち点11差の11位でシーズンを終え、J1残留を果たしていた。

 当時の札幌について、ジェイ氏は「ボールを扱うのが得意ではなかったかもしれないが、常にクリーンシートを求め、そのために身体を張っていた!それが守備だ」と守備力の高さを強調している。

 その上で、ペトロヴィッチ監督がマンツーマンディフェンスを採用していることについて、「私はミシャ(ペトロヴィッチ監督)にこう言ったんだ。『ピッチ全体でマンツーマンディフェンスをする場合、1対1の局面に弱い選手だと通用しない』とね」と現指揮官への苦言も明かしている。