北海道コンサドーレ札幌 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌は今月27日開催の明治安田J1リーグ第10節で、湘南ベルマーレに3-3とドロー。試合後、同クラブの取締役である相澤陽介クリエイティブディレクターが悔しさを滲ませるとともに、一部からの意見や批判に反応している。

 怪我人の多さもあり、今季序盤からJ2降格圏に沈んでいる札幌。それでも直近のリーグ戦3試合で1勝2分と、立ち直りの兆しは見せていた。ただ、湘南戦では前半にMF青木亮太やDF近藤友喜のゴールにより3点を先行も、終盤に2失点。守備の脆さを露呈して勝ち点2を落とす格好となっただけに、試合後にはゴール裏からブーイングが。ネット上でも札幌批判が湧き起こっている。

 そんな中、相澤氏は試合終了後にX(旧ツイッター)を更新。「悔しい、力不足、過信、何かが足りない。そんな事はいつも思う。どんな仕事もいつも付き纏う。次に繋げる為に今がある。そう思って明日を生きる。この繰り返しが成長に繋がると思ってずっとデザイナーをやってきた。前を向くしか無い時もある。下は絶対に向きたく無い」と自身の思いを綴っていたが、一部から否定的な意見や批判があったという。

 それだけに、同氏は27日深夜に再びXを更新。「意見があったので回答すると」と切り出すと、「サッカー経験が無いので戦い方をどうしたら良いか分からないですがメンタリティは強く伝えたいです」と、取締役としての自身の立ち位置を説明。

 くわえて「役員として責任はありますがビジネスとしてこの仕事をやってなく役員報酬も一度も貰ってないしデザイン科も貰ってません。ただ単に俺達のクラブを支えたいだけです」と無報酬で仕事を引き受けたことを明かすとともに、クラブ愛を強調。ファン・サポーターから「相澤さんの発信に感謝」「単なるビジネスではなくほんとにコンサドーレ好きなんだ」といった温かいメッセージが寄せられている。

 相澤氏は多摩美術大学染織科を卒業後、『COMME des GARCONS』を経て2006年に『ホワイトマウンテニアリング』をスタート。札幌関係者と親交があったことがきっかけとなり、2019年2月に同クラブのクリエイティブディレクター、2021年に取締役に就任している。