人類を悩ます疾患に立ち向かうテクノロジー

そんなSugar.fitは、2024年3月にB Capital主導のシリーズA投資ラウンドで500万ドルの資金を調達した。

2023年10月のMassMutual Ventures主導で実施された出資(1,100万ドル)に続く今回の資金調達は、世界一の人口を抱えるインドの医療問題が国際的に注目されている事実を証明した。

もちろん、2型糖尿病患者の増加で悩んでいるのはインドだけではない。

人類はいまだに飢饉を完全には克服していないだけでなく、同時に「食べ過ぎ・飲み過ぎ」が起因の疾患で大いに苦しめられている。そして、我々人類は「食べられないこと」の経験はあるものの、逆に「食べ過ぎること」にはまだ慣れていない点に注意が必要だ。

21世紀は、「飢え」と「飽食」が同じ線の上に立っている恐ろしい時代でもある。

だからこそ、Sugar.fitのような2型糖尿病患者向けのオンライン医療サービスが各国で頭角を現しているのだ。

参照:Sugar.fit

(文・澤田 真一)