サガン鳥栖所属MF手塚康平とMF長沼洋一が、クラブスタッフによる対戦相手のスカウティングに言及。明治安田J1リーグ第9節で対戦した鹿島アントラーズの弱点についても語っている。
鳥栖は今季開幕から黒星が先行。J2降格圏に沈んでいるが、今月20日開催の鹿島戦では、FWマルセロ・ヒアンの2ゴールもあり、4-2で勝利。両チームあわせてシュート30本以上という撃ち合いを制した。
この一戦を現地観戦していたという鳥栖OBの島川俊郎氏は、今月25日に自身のYouTubeチャンネル「としおVideo /島川俊郎」を更新。長沼や手塚との対談で鹿島戦に話題が及ぶと、「鹿島の選手は中2日で疲れが溜まっていた。こっち(鳥栖)もどうしても勝たないといけない状況。正直、すごい良いタイミングで対戦できたと思う」と私見を披露。手塚に対して「1回勝てば、(チーム全体が)乗りそうじゃない?」と訊くと、同選手は「鹿島戦翌日の雰囲気が(負けが込んでいる時と)全然違う」と、巻き返しへの手応えを覗かせている。
この鹿島戦に関連して、クラブスタッフによる対戦相手のスカウティングも話題に。手塚が「鹿島戦の時も中央からのミドルシュートの話をされて。去年のデータ的に(ミドルシュートからの)失点がちょっと多い傾向にあるみたいな。あと、クロスを上げる位置、ファーサイドが弱いとか」と、試合前に伝えられていた鹿島の弱点を明かす。
さらに同選手は「なんか細かく『ここが空く傾向がある』とか言われる。(これだけのスカウティングは)他のクラブにはあまりない気がする」と、鳥栖スタッフの分析能力の高さを評価。長沼は「(スカウティングが)細かい。オレが所属していたクラブも(スカウティングが)より細かい。攻撃、守備、セットプレーの局面を区切って分析をする」と、過去所属クラブ(サンフレッチェ広島、モンテディオ山形、FC岐阜、愛媛FC)と比較した。
なお、鹿島は第9節終了時点で4勝1分4敗と、首位の町田ゼルビアから勝ち点6差の9位。今月28日開催の第10節ではガンバ大阪と対戦する。G大阪にとっては、手塚のコメントが鹿島戦にむけての参考材料となるかもしれない。