DAZN 写真:Getty Images

 インターネット動画配信サービス『DAZN』は、AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選のU23日本代表戦を全試合ライブ配信。月額料金の値上げや広告の多さに対する批判が相次ぐ中、今月はじめに徳島ヴォルティスで現役引退した島川俊郎氏が、DAZNに関する裏事情を語っている。

 島川氏は今月25日、自身のYouTubeチャンネル「としおVideo /島川俊郎」を更新。サガン鳥栖時代のチームメイトであるMF長沼洋一やMF手塚康平との対談で、手塚から「(J1第8節の)ガンバ大阪戦、見ていないですよね?」と訊かれたことをきっかけに、「DAZN論争」に話題が及ぶ。

 手塚の質問に「DAZN入っていないからね」と返した島川氏は、「これ多分、普通一般の人、知らない人だと『サッカー選手はDAZNを無料じゃないの?えっ、お金払っているの?』ってなる」とJリーガーもDAZNの月額料金を支払っていることを明かす。この言葉に手塚が深く頷くと、長沼は「僕は年間で払っています」と答える。

 また島川氏は「ここでDAZN視聴しよう」と2選手に提案。手塚が「これDAZNに届きますんで」と反応すると「ちょっと弱いなあ。オレもうサッカー選手じゃないし、『サッカー選手がDAZN無料で視聴できないとか』別にいいや。払えるお金あるんだから」と、笑いながら自身の提案を撤回した。

 DAZNとJリーグは、2017年から10年間で約2100億円という放映権契約を結んでいたが、2023年3月に契約内容を見直し。2023年から2033年までの11年間で約2395億円と条件で合意に達している。

 そのDAZNの放映権料や月額料金値上げについては、2023年10月28日にカターレ富山がファン・サポーター向けに開催した「第3回秋春シーズン制移行タウンミーティング」で議題に。同クラブが一時掲載していたタウンミーティングの報告書(現在は削除)では、「放映権料について、当初、Jリーグはダゾーンと年間視聴者数を100万人でグリップしているが、現在は40万人程度に留まっているため、ダゾーンは大赤字となっている」と、DAZNの置かれている厳しい現状が記されている。