ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地には、以前から今夏退団の可能性が報じられている。クラブとの契約内容に関する報道にも注目が集まる中、日本代表OBの内田篤人氏が契約延長、年俸アップの交渉に関して私見を述べた。
鎌田の去就を巡っては、ラツィオとの契約期間が今年6月までである中、イタリア紙『イル・メッサジェッロ』は9日に「鎌田はイゴール・トゥドール監督に対して、すでに退団の意思を伝えている。2年間の契約延長オプションは行使されない見込み」とリポート。16日にはアイントラハト・フランクフルトやボルシアMGを移籍先の有力候補して紹介している。
また、欧州の移籍市場に精通しているジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は17日、X(旧ツイッター)で「彼はラツィオに100ユーロ(約16000円)を支払うことで、2027年6月まで契約を延長できるが、そうでない場合にはフリーでチームを去ることが認められる」と両者の契約内容を伝えた。
鎌田の去就報道は、インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月25日配信開始の「内田篤人のフットボール・タイム」でも話題に。MCの野村明弘アナウンサーがロマーノ氏の投稿内容を紹介すると、内田氏は「16000円払わないで残留することはできないのかな?払わないで交渉すれば、年俸上がるんじゃない。『(16000円を支払って)そのまま契約延長します』と言うと、クラブの方が立場上になる」と持論を展開。
野村アナが「おそらく現行の契約でそのまま同じ年俸を受け取るということなので…」と現地メディアの報道内容を伝えると、「俺ならば、年俸が同じだったら嫌だな。『退団します』と伝えて、退団を匂わせて、『年俸もう少し上げて』と言って戻って来るかな」と自分なりの駆け引きを思い描いたほか、「戻れないパターンはたくさんある。『退団する』って言ったじゃないかと(クラブから言われることもある)」とサッカー界の裏側を明かしている。
なお、イタリアメディア『カルチョメルカート』が今月20日に報じたところによると、鎌田本人は19日開催のセリエA(イタリア1部)第33節ジェノア戦後に「メディアは移籍先候補をたくさん報じていますが、僕自身まだ何も決めていません」と白紙を強調。ロマーノ氏の投稿内容については「そんなことはないですね」と否定したという。