■パンダが愛される理由が知りたい

最近、何かと話題のパンダ。つい先月、王子動物園のタンタンが天国へとのニュースに胸を痛めているパンダファンも多いのではないだろうか。

タンタンの死によって日本でパンダに会える動物園は2024年4月現在、東京の上野動物園と和歌山県のアドベンチャーワールドの2園のみとなった。

「男の隠れ家」では2022年8月に和歌山県観光連盟とコラボして、親子の絆を深める「パンダの隠れ家」というセミナーイベントを開催したことがある。

パンダの飼育だけでなく繁殖も行うアドベンチャーワールドの協力で、日本パンダ界の“ビッグダディ”永明さんの魅力に迫り、親子の絆について深く考えるきっかけとなった。

中村莟玉「莟玉さん、和歌山のパンダもどうぞごひいきに!」でパンダ系男子の真髄を見た
(画像=アドベンチャーワールドのパンダグッズたち、『男の隠れ家デジタル』より 引用)

ところで。最近とある言葉を知った。

「パンダ系男子」。

皆さんはご存じだろうか?

何かと「〜系」とカテゴライズしたがる日本人の性については触れないでいただきたいのだが、パンダの魅力にすっかりヤられている身としては、気になって仕方がない。だって、なんだかモテそうだもの。

これだけ世の淑女たちを夢中にさせるパンダ。それならパンダ系男子には、モテの極意があるに違いない!

そんな不純な動機を小脇に抱えたまま、4月10日に都内で開催されたアドベンチャーワールド主催のトークイベント「莟玉さん、和歌山のパンダもどうぞごひいきに!」へ。

中村莟玉「莟玉さん、和歌山のパンダもどうぞごひいきに!」でパンダ系男子の真髄を見た
(画像=『男の隠れ家デジタル』より 引用)

歌舞伎俳優の中村莟玉(かんぎょく)さんは大のパンダ好きとして知られる一方、一般家庭から歌舞伎界に入り、人間国宝・中村梅玉の養子となり立役・女方どちらも勤め、次代の歌舞伎界に欠かせない、凄いお方である。

中村莟玉「莟玉さん、和歌山のパンダもどうぞごひいきに!」でパンダ系男子の真髄を見た
(画像=中村莟玉(かんぎょく)さん、『男の隠れ家デジタル』より 引用)

涼やかな目元と麗しいお肌、プルプルのくちびるに甘い声、さらに柔らかい物腰で…。まぁ、端的に言えばイケメンなのだ。

そんな莟玉さんが、どんなパンダ愛溢れるトークをするのか楽しみである。

■パンダ好きにはたまらないイベント内容

事前抽選で参加する約200名の観客を前に、2008年に公開された映画「パンダフルライフ」の上映からイベントは始まった。

中国四川省成都にある成都パンダ繁殖研究基地と和歌山のアドベンチャーワールドを舞台に、パンダの不思議な魅力や生態をドラマチックに描くドキュメンタリーだ。

中村莟玉「莟玉さん、和歌山のパンダもどうぞごひいきに!」でパンダ系男子の真髄を見た
(画像=会場では観音山フルーツガーデンのジュースも販売、『男の隠れ家デジタル』より 引用)

16年前の映画とはいえ、パンダに関する根本は変わらない。置かれている環境、どれほど繁殖が難しく貴重な生き物なのか、そんなパンダの基本を改めて知る、とても良い機会となった。なにより普通に可愛い。これ重要な気がする。

そしていよいよ、トークイベントが始まった。

登壇者は中村莟玉さんと、アドベンチャーワールドでジャイアントパンダの飼育を担当する品川友花さん。品川さんの進行で、さまざまなパンダにまつわるトークが繰り広げられる。

中村莟玉「莟玉さん、和歌山のパンダもどうぞごひいきに!」でパンダ系男子の真髄を見た
(画像=品川さん(左)の司会進行で和やかに進むトークイベント、『男の隠れ家デジタル』より 引用)

アドベンチャーワールドでは現在、10頭の赤ちゃんを産んで育てたベテランママの良浜(らうひん)と、頭のとんがりのような毛がチャームポイントの結浜(ゆいひん)。

そして、アドベンチャーワールド史上最も小さく(出生児に75g)生まれた彩浜(さいひん)、いい夫婦の日に生まれた楓浜(ふうひん)の4頭のメスが暮らしている。

個性豊かな彼女たちの紹介が莟玉さんへのクイズ形式で出題されると、次々に正解していく姿に会場も沸く。パンダ好きの肩書きに間違いはなさそうだ。

中村莟玉「莟玉さん、和歌山のパンダもどうぞごひいきに!」でパンダ系男子の真髄を見た
(画像=『男の隠れ家デジタル』より 引用)

「僕は本当にパンダが好きなだけなんです。だから自分からパンダをお仕事にしたいと思ったことはないですが、もし歌舞伎とパンダがコラボすることがあれば、絶対に関わりたいですね」

モニターに映し出されるパンダたちの姿に目を細めながら、パンダ愛が溢れ出る莟玉さんのトークに観客の皆さんもニッコリ。

途中、品川さんが取り出したのはこの日の朝に回収したばかりというパンダの便。そう、う○ち。何が始まるのかと思えば、その便を莟玉さんに解体してもらうというではないか。

突如、始まったエクストリームな提案にもパンダ愛好家の莟玉さんはニコニコと対応。手袋を装着して躊躇なく便を解体し、しまいには「竹のいい香りがしますね」と、まさかの匂いの感想まで。

中村莟玉「莟玉さん、和歌山のパンダもどうぞごひいきに!」でパンダ系男子の真髄を見た
(画像=躊躇なくパンダの便を解体して、この笑顔。本当にパンダ愛が溢れている、『男の隠れ家デジタル』より 引用)

恐れ入りました。

ところで、パンダ系男子とは「穏やかな見た目に反して、内にはワイルドさを秘めた男子」のことを言うらしい。まさしく、莟玉さんではないか。

やはり、好きなものに似ていくのだろうか。歌舞伎界一のパンダ好き中村莟玉さんは、すなわちパンダ系男子。

中村莟玉=パンダ系男子

そんな勝手な方程式に納得し、ひとつ学びが増えた素晴らしいイベントだった。

中村莟玉「莟玉さん、和歌山のパンダもどうぞごひいきに!」でパンダ系男子の真髄を見た
(画像=最後にアドベンチャーワールドのキャラクター「すみれ」も登場!、『男の隠れ家デジタル』より 引用)