YBCルヴァンカップ2回戦は今月24日に計9試合が行われ、ガンバ大阪がFC琉球に1-2と敗北。京都サンガや湘南ベルマーレも敗れるなど、J2・J3クラブによるジャイアントキリングが次々と起こっているだけに、外国人ジャーナリストからはルヴァン杯の大会方式変更を歓迎する声が。浦和レッズと対戦したガイナーレ鳥取所属MF長谷川アーリアジャスールも、前向きな意見を発信している。
ルヴァン杯は昨年までJ1クラブと一部のJ2クラブが参加していたが、今年からJ1・J2・J3所属全クラブが参加するトーナメント方式に。1stラウンドは下位リーグのクラブ、および前年度のリーグ戦下位クラブのホームスタジアムにおける一発勝負だ。
この大会形式変更には、当初反対意見が続出。しかし、J1クラブが下位カテゴリーのクラブに敗れる波乱により、新たな話題を生み出している。それだけに、Jリーグの情報を扱うポッドキャスト番組『jtalkpod』の運営者であるサム・ロブソン氏は「今の大会方式の方がはるかに良い。フットボールは娯楽だ。J1クラブのサブメンバーによるグループステージより、波乱の可能性があるノックアウトステージの方が楽しいと誰もが言うだろう」と私見を述べている。
また、22日開催の浦和戦で途中出場した長谷川は、24日にX(旧ツイッター)で「なんて素敵な大会なんだ」とレギュレーション変更を歓迎。浦和戦のプレーで感じたことや、浦和サポーターの大挙について以下のように綴っている。
「なかなか普段では味わえない雰囲気、スピード感、インテンシティ、もちろんJ1が上とかJ3が下とかを言っているんではなく、選手としても刺激が入るし、何より平日のナイターにあれだけのレッズサポーターが鳥取に来ていただき、町全体が盛り上がる。たくさんの子供達、鳥取県の人達が何かを感じたと思う。 僕自身も感じるものがあり、改めてサッカー選手としての時間を大切にしたいと感じる1日でした」
J2・J3クラブのホーム開催により、J1クラブのファン・サポーターがスタジアムに多く詰めかける試合もある新方式のルヴァンカップ。一部からは、地域経済への波及効果の大きさを指摘する声も挙がっている。