町田浩樹 写真:Getty Images

 ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)所属の日本代表DF町田浩樹が、プレミアリーグ(イングランド1部)移籍に向かっている模様。ベルギー人ジャーナリストが今月24日に自身の公式YouTubeチャンネルを通じて伝えている。

 2022年1月に鹿島アントラーズからユニオンSGへ移籍した町田は、今季開幕からアジアカップ参戦前までベルギー1部リーグ戦ほぼ全試合で先発出場。AFCアジアカップ終了後も10試合中8試合でスタメンに名を連ねるなど、主力センターバックとして活躍している。

 ベルギーの移籍市場に精通しているサシャ・タヴォリエリ氏は、「複数クラブが町田の争奪戦を繰り広げている。現時点でノッティンガム・フォレストとクリスタル・パレスが有力だ。26歳の町田にとって、プレミアリーグ挑戦は理想的なタイミング。ユニオンSGから引き留められることはないだろう」とリポート。

 ユニオンSGは町田の獲得を望むクラブに対して、移籍金とボーナス合わせて1500万ユーロ(約24億9000万円)を求めているほか、すでに同選手の後釜としてブルガリア1部レフスキ・ソフィア所属のパナマ代表DFホセ・コルドバをリストアップしたという。

 所属先のユニオンSGでは必要不可欠な存在となっている町田だが、日本代表では事情が異なる。アジアカップではDF冨安健洋(アーセナル)やDF板倉滉(ボルシアMG)らを前に、スタメン出場1試合、途中出場1試合という結果に。

 同大会終了後には、ベルギー紙『La Derniere Heure』のインタビューで「アジアカップであまりプレーしていなかったので、疲れは感じていません。アジアカップではもっとプレーしたかったですし、残念です。優勝を目指していたので、ベスト8という結果はとても残念です」と、森保一監督の起用法に対する複雑な思いを明かしていた。代表での出場機会確保も目指しているだけに、欧州でのステップアップ移籍を望んでいるかもしれない。