4月5日~7日、鈴鹿サーキットで2024年F1の第4 戦となる日本GPが開催された。これまで9~10月に行なわれていた日本ラウンドだが、今回は初の春開催。桜が咲き誇る鈴鹿で、F1との美しいコラボレーションに世界中から注目が集まった。

美しい日本の「桜」とF1のコラボに世界中から絶賛の声が
1987年に初開催された鈴鹿サーキットでのF1日本GP。途中、富士スピードウェイを挟みつつ、以来シーズン終盤の秋に開催されていたが、今回は初めて春の4月に実施された。
この時期の日本といえば、桜が見頃。鈴鹿サーキットも至るところで満開の桜が咲き誇り、世界中のメディアもはじめ、多くのF1ドライバーも、”チェリーブロッサム”が見られるのが楽しみだ、とコメントしていた。







2024シーズンの4戦目となった今回の日本GPだが、昨シーズン同様、レッドブルはその速さを発揮しており、予選ではM.フェルスタッペンがポールポジション、S.ペレスも2番手となるなど、好調を維持。一方で今季は安定した走りをみせ、チームからの評価も上昇中の日本人唯一のF1ドライバーであるRBの角田裕毅も、マシンのポテンシャルをフルに発揮しQ3に進出、10番手を獲得するなど決勝への期待が高まった。

注目の決勝では、スタートで各車順当に1コーナーをクリアしていったが、角田のチームメイトであるD.リカルドがS字でウイリアムズのA.アルボンと接触し両者リタイア。ここでマシン回収とコース修復のために赤旗が出される波乱の展開となった。




赤旗後のリスタートでも、レッドブルの2台は順当な走りだしをみせ、トップ2を維持。一方最初のスタートをミスしポジションを落としてしまった角田は、ここでジャンプアップし9位に順位を上げることに成功。その後メルセデスのG.ラッセルに抜かれてしまう。



ソフトタイヤでスタートした角田は最初のピットインで順位を14番手まで落とすが、そこから見事な走りを見せ、抜くのが難しいとされる逆バンクでアルピーヌのP.ガスリーをオーバーテイク、その後も23周目の2度目のピットインで、前を走っていたマシンをごぼう抜き、最終的には10位に返り咲きポイントを獲得し、日本のF1ファンを大いに沸かせた。
レースは、レッドブルの2台が盤石の走りを見せフェルスタッペンとペレスがワンツーフィニッシュ。フェラーリのC・サインツが3位表彰台を獲得した。

フォト=山村博士 H.Yamamura/相澤隆之 T.Aizawa/藤田勝博 K.Fujita/レッドブル
文・相澤隆之/提供元・CARSMEET WEB
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