「サマンサタバサ」が8期連続赤字で米田幸正社長が辞任
(画像=女子バレーボールチーム「久光スプリングス」とのパートナー契約締結発表会での米田幸正氏、『SEVENTIE TWO』より 引用)

 「サマンサタバサ(Samantha Thavasa)」を手掛けるハンドバッグ大手企業のサマンサタバサジャパンリミテッドは4月15日、米田幸正氏(73)が社長と取締役を辞任したと発表した。同日付けでコナカの社長兼CEOの湖中謙介氏(63)が社長に就任し、5月29日の定時株主総会後に会長に就く予定。総会後にコナカ専務の古屋幸二氏(54)が社長に就任する予定。

 社長を辞任した米田幸正氏は、1976年に伊藤忠商事(伊藤忠と合併前の破綻寸前の安宅産業入社)に入社。2002年に伊藤忠商事退社後は、ハックキミサワ(現ウエルシア薬局)やスギホールディングス、エステーなどの社長を歴任し、「プロ経営者」と称されることもあった。

 また、「106億円を熔かした男」として最近ではYouTubeでも活躍している井川意高氏が大王製紙の社長を辞任後、経営再建中だった2013年に同社に取締役として迎えられている。サマンサタバサジャパンリミテッドには2021年5月に社外取締役に就任すると、2022年5月26日に社長に就任、構造改革を推進しさまざまな施策を講じてきたものの2年足らずで辞任となった。

 サマンサタバサジャパンリミテッドの2024年2月期通期決算は、売上高は227億2400万円(前期比10.0%減)、営業利益は10億2700万円の赤字(前年は17億1700万円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益は16億円の赤字(同19億9600万円の赤字)と、8期連続の最終赤字だった。「プロ経営者」と呼ばれ、数々の大手企業の社長を歴任してきた米田氏でもピークアウトした「サマンサタバサ」の再建は容易ではなく、無念の離脱となった。

文・セブツー編集部/提供元・SEVENTIE TWO

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