レーシーにして華麗なベストパッケージ
1997年式フェラーリF355ベルリネッタ。1997年モデルは、エンジン制御がモトロニックM5.2システムに進化した後期型。運転席＆助手席エアバッグが装備され、車台番号はXR（初期型はPA）となる。2ペダルのF1マチックは後期型から選べるようになった。取材車はダイレクトな走りが楽しめる6速マニュアル仕様。パフォーマンスは圧倒的で最高速度295km／h、０→100km／h加速は4.7秒、0→400m加速は12.9秒でクリアする。珠玉の5バルブV8ユニットを積むプランシングホースである。全長は4250mmで、日本のワインディングで持て余す心配はない。
☆ピニンファリーナが手がけたスタイリングは張りのある面で構成するエレガントな形状。リアランプには伝統の丸型を採用。写真のベルリネッタ（クーペ）のほかタルがトップのGTSとフルオープンのスパイダー（1995年登場）をラインアップしていた。フロア下面はフラットボトムで高速時にダウンフォースを生む工夫が施されている。
☆380psを発生するF129B型ユニットは高回転タイプ。オイル潤滑はドライサンプ式を採用。
☆リトラクタブル式ヘッドランプは薄型形状。ロービームはプロジェクター式になる。
☆タイヤはフロント225／40ZR18／リア265／40ZR18。ホイールは鍛造。
☆後方視界は良好。エンジンフードのルーバーは曲線主体。トンネルバックデザインを採用する。
☆ドア開閉ノブはボディサイドサイドのエアインテーク内側に配置されている。
☆室内は機能的な造形。パワーステアリングの採用で取り回しは意外にイージー。ステアリング径は360mm。ロック・トゥ・ロックは3.2とややスローな設定。インテリアの雰囲気は最高。
☆コノリーレザー張りのバケットシートは長距離クルーズを想定した設計。素晴らしい着座感を提供する。
☆速度計は320km/hスケール。タコメーターは8500pm以上がレッドゾーン。
※フェラーリ伝統の金属ゲート付き6速MT。シフトフィールは骨太な印象。
［新車時の車両データ］
サイズ：全長×全幅×全高4250×1900×1170mm、ホイールベース2450mm、車重1440kg。エンジン：3496cc・V型8気筒DOHC40V、380ps／8200rpm 、37.0kg・m／6000rpm。トランスミッション：6MT。 駆動方式：MR。新車時価格：1555万円
提供元・CAR and DRIVER
【関連記事】
・「新世代日産」e－POWER搭載の代表2モデル。新型ノートとキックス、トータルではどうなのか
・最近よく見かける新型メルセデスGクラス、その本命G350dの気になるパワフルフィール
・コンパクトSUV特集：全長3995mm／小さくて安い。最近、良く見かけるトヨタ・ライズに乗ってみた
・2020年の国内新車販売で10万台以上を達成した7モデルとは何か
・Jeepグランドチェロキー初の3列シート仕様が米国デビュ