日本代表DF藤井陽也は現在、名古屋グランパスからベルギー1部KVコルトレイクへ期限付き移籍中。チームが残留争いに巻き込まれる中、両クラブの違いを語った。
藤井は昨季のJ1リーグ全34試合でスタメン出場すると、今年1月10日にコルトレイクへ買い取りオプション付きの期限付き移籍により加入。1月20日の第21節スタンダール・リエージュ戦でのデビューから5試合つづけてフル出場も、2月18日の第26節ユニオンSG戦前に負傷。今月14日の2部降格プレーオフ第3節シャルルロワSC戦で復帰しているが、チームは下位4クラブによるプレーオフで最下位に低迷。残り3試合で自動残留圏内から勝ち点11差、入れ替え戦圏内から勝ち点5差と、残留は絶望的だ。
残留へのキーマンとして期待されている藤井。今月24日にクラブ公式サイトにて公開されたインタビュー記事によると、名古屋とコルトレイクの違いについて以下のようなコメントを残している。
「名古屋はトヨタの街であり、トヨタはクラブのメインスポンサーです。45000人が入るトヨタスタジアムでプレーしていました。コルトレイクのホームスタジアムはトヨタスタジアムより小さいですけど、サポーターとピッチの距離が近いのが良いですし、ゴール裏の雰囲気が良いですね。(ゴール裏の)サポーターが僕たちのために頑張ってくれています」
また、クラブ公式サイトでは「藤井は今年1月1日の国際親善試合タイ戦でフル出場した。6月に再び招集されるかもしれない」と、日本代表復帰の可能性に触れつつも「(ベルギー1部残留という)コルトレイクでの任務が残っている」と主張。
本人も「残留の可能性が残っている限り、僕たちは『残留できる』と信じなければならないですね。僕は絶対に諦めません、日本人は最後まで戦いますよ!」と、プレーオフ残り3試合への意気込みを語っている。
なお、藤井とコルトレイクの契約期間は今年6月まで。今年1月のコルトレイク移籍直後には、ベルギー1部アンデルレヒトのイェスパー・フレドべアCEO(最高経営責任者)がベルギー紙『Het Nieuwsblad』のインタビューで「藤井がコルトレイクでどのような活躍をするのか、我々は興味を持っている」とコメント。同選手への関心を明かしている。