大岩剛監督率いるU23日本代表は、今月22日に行われたAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選グループステージ最終節で、GK野澤大志ブランドン（FC東京）のミスもあり韓国代表に0-1と敗北。試合後の両国メディアによる会話内容や韓国代表選手のコメントが、韓国国内で話題になっているという。
韓国メディア『フォーフォーツー』が24日に伝えたところによると、テレビ朝日の取材陣が試合後にミックスゾーンで韓国人記者と言葉を交わしたとのこと。笑顔を見せながら、「勝利おめでとうございます。また決勝戦で会いましょう。その時はリベンジしますよ」と語ったのに対して、韓国人記者は「仮に決勝で対戦するとしても、同じ結果になりますよ」と言葉を返したという。
また、日本戦でフル出場のGKペク・ジョンボムは、ミックスゾーンで「日韓戦では、じゃんけんでも勝つ。それだけ特別な試合であると学んだよ」と語ると、決勝ゴールをアシストしたMFイ・テソクは「選手全員が『日本には何があっても勝たなければならない』という気持ちで戦った」と胸を張ったという。
U23アジア杯決勝での日韓戦を望むテレビ朝日の関係者がいる一方、北京五輪の日本代表メンバーである大久保嘉人氏は日韓戦に対する特別な感情はないと主張する。
同氏はインターネット動画配信サービス『DAZN』で今月22日配信開始の「やべっちスタジアム」に出演。MCの矢部浩之さんから「日韓戦になると、我々ファンとしては特別な思いで見てしまう。『絶対に負けたくないな』と。実際に戦っている選手はどうですか」と訊かれると、「意外だけど、日本側からすると、そういう気持ちは全くない。本当に意識していない。他の国と戦うのと同じ」とキッパリ。
「韓国が一方的に日本に対して感情をかなり持っている。だから韓国のペースになると、どうしても試合が荒れる。普通に削って来るので、韓国は。日本は淡々とプレーすれば、韓国がイライラしてきて、日本のペースで試合が進むと思う」と語るなど、「日韓戦は特別」という意識を排除することの重要性を説いていた。
